奥川が圧巻投球も旭川大能登も負けず劣らず データで楽しむ夏の甲子園【第2日目(第3、4試合)】

立命館宇治の高木は3安打完封の好投

立命館宇治 1-0 秋田中央

【立命館宇治】
打率.208 OPS.656 wOBA.363
O-swing% 16.0% Z-swing% 63.8% Swing% 36.8%
O-contact% 58.3% Z-contact% 100% Contact% 89.8%
Zone% 43.6% SwStr% 3.8%

【秋田中央】
打率.111 OPS.361 wOBA.189
O-swing% 27.5% Z-swing% 53.8% Swing% 38.8%
O-contact% 36.8% Z-contact% 89.3% Contact% 68.1%
Zone% 43.0% SwStr% 12.4%

立命館宇治 投手の各指数

高木要
9イニング 打者数34 投球数121
WHIP0.89 P/IP13.44 GB/FB1.63
Zone% 43.0% 空振り率12.4%

秋田中央 投手の各指数

松平涼平
7回0/3イニング 打者数33 投球数123
WHIP1.71 P/IP17.57 GB/FB3.00
Zone% 45.4% 空振り率3.4%

 結果的には1-0という試合になりましたが、内容としては立命館宇治の高木投手を打ち崩せなかった秋田中央と、毎回のように出塁しチャンスは作るもののあと一本が出なかった立命館宇治という構図になりました。立命館宇治は6回を除き毎回先頭打者が出塁したのですが残塁が12と好機でヒットを出せず。逆に7回裏、四球とバントヒットでノーアウト満塁のチャンスが秋田中央に舞い込みました。この最大のピンチを高木投手はスライダーで内野ゴロに仕留め、切り抜けました。その好投が裏の攻撃に繋がったのではないでしょうか。

鳥越規央 プロフィール
統計学者/江戸川大学客員教授
「セイバーメトリクス」(※野球等において、選手データを統計学的見地から客観的に分析し、評価や戦略を立てる際に活用する分析方法)の日本での第一人者。野球の他にも、サッカー、ゴルフなどスポーツ統計学全般の研究を行なっている。また、テレビ番組の監修などエンターテインメント業界でも活躍。JAPAN MENSAの会員。近著に『統計学が見つけた野球の真理』(講談社ブルーバックス)『世の中は奇跡であふれている』(WAVE出版)がある。コミュニティサイト「鳥越規央のデータ野球部」を開設。
https://butaiura.fan/community/torigoenorio/

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