オリ、就活&野球観戦の「バファローズ大学」開設 「20代の若年層の方々にもファンに」

就活×プロ野球観戦という異色の掛け合わせ 業界初の挑戦へのきっかけとは

 当イベントを担当した、オリックス野球クラブ事業推進部ファンクラブグループの阿部優輝氏に、「バファローズ大学」開催のきっかけを聞いた。

「現在のファンクラブには、ジュニア会員の方が多いのですが、中学生、高校生になってくると、学校などで忙しくなり、離れてしまうんです。ただ、大学生や社会人になると、時間に余裕が生まれて、ファンクラブに戻ってくる方がいらっしゃるので、弊社としても戻ってくる方をより増やしたいというのがきっかけの一つです。また、今のファンクラブ会員は、40代、50代の方々がメイン層となっているので、20代の若年層の方々にもファンになっていただきたく、学生向けのイベントが発足しました。さまざまな動員企画を考えましたが、最初はうまくいかず、企画倒れが続きましたね。そのタイミングで、『社長メシ』様がスポンサーに決まり、就活に特化した内容にしようと話が決まりました」

 若年層をより多くファンに取り込みたい球団と、学生に向け就活サービスを提供している「社長メシ」の思惑が一致。大学生活と就活を掛け合わせるなかで様々なアイデアが生まれ、イベントの方向性が定まって行った。中でも一番力を入れたのは企業・業界研究セミナーだという。

「企業さんに出展してもらうにあたり、学生の方に多く来場していただかなければならないので、野球を無料で見て、同時に就活もできる企画を考えました。ただ、それだけだとおもしろくないので、単位を集めて卒業するなど、遊び心を交えながら、将来のことも学生の皆さんに考えていただけるような内容になっています」

 より多くの学生に足を運んでもらうため、25歳以下の現役大学生・大学院生・短大生・専門学校生、最大1000名を内野自由席へ無料招待。土曜日で集客が見込めるなか、この人数を招待するのは、イベントに対する熱意が伝わってくる。

 また、「バファローズ大学」というイベント名は球団で運営をしているスポーツビジネス体験プログラム「BUFFALOES SPORTS BUSINESS COLLEGE(略称:B.S.B.C)」の学生スタッフが考案するなど大学生のアイデアも取り入れた。

 他には、データスタジアム株式会社協力の元、「大学案内」に野球通の方でも楽しめるような本格的なデータを掲載。イベント限定グルメの「学食」にも力を入れるなど、細部までこだわったコンテンツが充実している。

 業界初の試みである「就活×プロ野球観戦」を行う「バファローズ大学」。9月20日には、「バファローズ大学 学園祭」の開催も決定しており、こちらも興味深い内容となりそうだ。興味を持った学生は、ぜひ球場へ足を運んでみて欲しい。

【イベント詳細】

・バファローズ大学特設サイト
・「25歳以下の現役大学生・大学院生・短大生・専門学校生」ご招待企画お申込みはこちら

(「パ・リーグ インサイト」東海林諒平)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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