パ・リーグが誇る「奪三振自慢」の先発投手 今季の奪三振率5傑は?
千賀は得点圏に走者を置いた状況で93打席中44奪三振
○第2位 有原航平 奪三振率9.23
第2位は、日本ハムのエース・有原航平投手。過去2年は防御率4点台と苦しんだが、今季はここまで防御率2.29、リーグ最多の11勝をマークするなど、再覚醒の時を迎えている。
奪三振率と同様、今季積み重ねた三振の数はリーグ2位の121個。レアード、ウィーラーら、外国人の強打者から多くの三振を奪っている。また、打者との対戦回数別で見ると、1巡目で39個、2巡目で40個、3巡目で42個とまんべんなく奪三振を記録しており、打者に「慣れ」を許していないことが見て取れる。
○第1位 千賀滉大 奪三振率11.48
第1位は、言わずと知れた球界のドクターK・千賀滉大投手だ。今季成績は10勝4敗、防御率2.27。現在首位をひた走るソフトバンクの原動力となっている。
ここまでの奪三振数は162個。2位の有原に大差をつけ、ダントツだ。特に得点圏に走者を置いた状況では、93打席中44奪三振と、ギアを全開にしてピッチングする。また、今季は2桁奪三振を6度記録。奪った3球三振の数32個も、今回ランキング入りした5人の中でトップだ。
三振ひとつとってみても、その奪い方は十人十色。投手によってさまざまな違いがあり、それぞれ特徴がある。「野球の華はホームラン」とは言うが、投手にとって三振が大きな見せ場であることは間違いない。観戦の際には、投手たちがどのように「三振」を奪っているのか注目すると、野球を見る楽しみが増えるかもしれない。