鷹が4点差逆転でハムと4.5差 工藤監督は選手称賛「よく有原君を攻略してくれた」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

5選手登録で4選手を起用、出場機会なかった川島にも感謝「非常にいい雰囲気」

■ソフトバンク 8-4 日本ハム(10日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクは10日、本拠地・日本ハム戦で千賀滉大が5回に3ラン被弾などで4失点を喫するも、6回、7回、8回と得点を重ねて逆転勝ち。首位決戦カードの初戦を制して日本ハムとのゲーム差を「4.5」に広げた。

 ソフトバンクの先発・千賀滉大は5回1死満塁から内野ゴロの間に先制を許すと、その直後に3ランを浴びて一挙4点を失った。

 しかし、日本ハムの先発・有原航平に抑えられていた打線が6回裏から反撃を開始。福田秀平の四球と盗塁をきっかけに甲斐拓也、内川聖一、デスパイネのタイムリーで1点差に迫ると、7回裏には中村晃の内野安打から甲斐拓也の犠飛や相手エラーで3点を奪って逆転。8回には福田の2点打で突き放した。

 試合後の工藤公康監督は「よく後半に有原君を攻略して、よく打ってくれたと思います。福田君の四球をきっかけに、いい攻撃ができました」と打線を称えた。この日復帰したグラシアル、中村晃、福田秀平をスタメンで使い、打線の厚みも増したが「つながりも出てきましたし、みんなが『何とか攻略しなければ』と逆方向に打ち返してくれたことが得点につながったと思います」と話した。

 4失点ながら11勝目を挙げた千賀については「球は悪いというわけじゃなかったと思いますが、コントロールに少し苦しんでいたかな。(失点は)あの1イニングだけですし、7回まで粘り強くよく投げてくれたと思います」と評価した。

 モイネロも8回に登板し、この日登録となった5選手の中で唯一出番がなかったのは川島慶三だけ。それでも工藤監督は「川島君が戻ったことで選手たちに声をかけて送り出したり、迎え入れたりしてくれて、ベンチは(シーズンの)最初の頃に戻ったような非常にいい雰囲気でした」と影のチームリーダーの働きに感謝した。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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