山梨学院打線、ボール球でも驚異のコンタクト率 データで楽しむ夏の甲子園【5日目】

山梨学院の打線はストライクゾーンに来た球のコンタクト率95.2%

◯熊本工 3-2 山梨学院

◯攻撃指標
【熊本工】
打率.205 OPS .621 wOBA 0.304
O-swing% 22.6% Z-swing% 71.8% Swing% 50.0%
O-contact% 50.0% Z-contact% 89.3% Contact% 81.4%
Zone% 55.7% SwStr% 9.3%

【山梨学院】
打率.250 OPS .548 wOBA .273
O-swing% 15.9% Z-swing% 60.0% Swing% 39.9%
O-contact% 71.4% Z-contact% 95.2% Contact% 90.9%
Zone% 54.4% SwStr% 3.6%

◯熊本工 投手の各指標
蓑茂然
5イニング 打者数22 投球数90 
WHIP 1.20 P/IP 18.00 GB/FB 3.00
ストレート58.9% スライダー26.7%
Zone% 54.4% 空振り率 3.3%

村上仁将
7イニング 打者数28 投球数103 
WHIP 1.14 P/IP 14.71 GB/FB 0.92
ストレート52.4% スライダー25.2% チェンジアップ11.7% カーブ 10.7%
Zone% 54.4% 空振り率 3.9%

◯山梨学院・相沢利俊投手の各指標
11回1/3 打者数43 投球数140 
WHIP 0.97 P/IP 12.35 GB/FB 1.06
ストレート60.7% スライダー22.9% カーブ 8.6% チェンジアップ7.9%
Zone% 55.7% 空振り率 9.3%

 セイバーメトリクスの指標でみると、山梨学院のコンタクト率の高さが目立ちます。ストライクゾーンに来た球をスイングした際のコンタクト率95.2%もさることながら、ボールゾーンに来た球をスイングした際のコンタクト率71.4%はこれまでのチームの中でも突出している数値です。ストライクゾーンからボールゾーンに逃げる変化球にもなんとか対応し空振りせず、しっかりバットにボールを当てている様子が伺えます。

 試合はそれぞれ得点したイニングが1つのみの緊迫した投手戦となりました。11回終了しても2-2とあい譲りません。12回までで山梨学院の先発・相沢投手は134球を投じていました。そのうち71%は外角と徹底的にコントロールされた投球術で凌いできました。12回裏を乗り切れば13回からはタイブレーク制に入るという状況。1アウトをとって迎えるバッターは7番・山口選手。ここまでの4打席は全て凡退だったのですが、その初球はすべてストレートが投じられていました。そのことが山口選手の頭の片隅にあったのでしょうか、第5打席の初球、前の打席と同じようなコースに投げられたストレートをフルスイング。快心のスイングから放たれた打球はバックスクリーンに飛び込み、緊迫の試合に決着をつけました。

岡山学芸館は丹羽のアクシデント後に登板した中川がストレート主体で好投

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