広島、自力V消滅阻止の劇的勝利 緒方監督は感謝「投手の頑張りに尽きる」

広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】

延長11回に磯村のサヨナラ犠飛で勝利「しびれる場面でいい仕事」

■広島 2-1 巨人(13日・マツダスタジアム)

 広島は13日、マツダスタジアムで行われた巨人戦に2-1で勝利した。1-1の同点で迎えた11回、代打の磯村がレフトへ犠牲フライを放ってサヨナラ勝ち。緒方監督は「ピッチャーの頑張りに尽きる」と、6人の継投で11回を1点に抑えた投手陣に感謝した。

 引き分けでも自力優勝が消滅する試合を総力戦で勝ち切った。延長サヨナラ勝ちで優勝争いに踏みとどまり、「接戦を勝ちきれてよかった」という緒方監督は、連夜のロングゲームに疲労を隠せない状態だった。打撃戦となった前夜の試合とは一転しての投手戦を制し、「何回もピンチを迎えたが、最少失点に抑えてくれた」と、7回無失点のジョンソンと延長戦を無失点で切り抜けたリリーフ陣を勝因に挙げた。

 野手のほとんどを使い果たした総力戦で、最後の場面で残った野手は磯村と田中広の2人だけだった。犠飛で結果を出した磯村について、指揮官は「ああいうしびれる場面でいい仕事をして、若い選手は自信をつけていけばいい」と、若手の活躍を喜んだ。

 チームは3連敗でストップし、首位巨人との差は3ゲーム、最下位のヤクルトに敗れた2位DeNAとは0.5ゲーム差となった。緒方監督は「連敗が止まった中で、明日につながる勝ち方ができた」とリーグ4連覇へ諦めない姿勢を見せた。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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