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フライを打ちにいった明石商、じわじわと攻略…データで楽しむ夏の甲子園【第10日・第3、第4試合】

いずれの試合も劇的なサヨナラで決着した夏の全国高校野球選手権大会第10日(8月16日)第3、第4試合。この2試合をセイバーメトリクスの指標で振り返ります。

圧倒的な打力誇る八戸学院光星、海星・江越は直球勝負で痛打食らう

○八戸学院光星 7-6 海星
【八戸学院光星】
打率 .400  OPS 1.092  wOBA .492
O-swing% 23.5%  Z-swing% 64.7%  Swing% 41.8%
O-contact% 70.0%  Z-contact% 88.6%  Contact% 82.8%
Zone% 44.4%  SwStr% 7.2%

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【海星】
打率 .267  OPS .872  wOBA .389
O-swing% 21.2%  Z-swing% 75.9%  Swing% 43.4%
O-contact% 33.3%  Z-contact% 90.9%  Contact% 74.2%
Zone% 40.6%  SwStr% 11.2%

○八戸学院光星・山田怜卓投手の各指標

3回2/3  打者数14  投球数55
WHIP 0.82  P/IP 15.00  GB/FB 1.00
ストレート47.3%  スライダー41.8%  チェンジアップ9.1%
Zone% 40.0%  空振り率 23.6%
外角 70.9%  低め61.8%

 八戸学院光星はこの試合でもOPS 1.092と1を超える打棒を誇り、打撃戦をサヨナラ勝ちで制しました。八戸学院光星は1回戦から3試合連続でOPS1超えを達成。通算OPSは1.106となっています。また海星のOPSも.872と決して低い数値ではありません。ただ両チームの攻撃に物足りなさを感じるのは、残塁が八戸学院光星10、海星7、併殺が2つずつと、走者を出してから打ちあぐねていた様子がうかがえることです。

 6回を終えて6-6と点の取り合いでしたが、7回以降は海星・江越、八戸学院光星・山田両投手の力投により、緊迫した試合展開になりました。特に3番手で登板した山田投手は徹底して外角低めへの意識を持って投げ、スライダーで40%、チェンジアップで20%の空振りを奪って海星打線を抑え込みました。この力投が最終回のサヨナラ劇につながることになるのです。

 江越投手はストレート70%の割合の配球で八戸学院光星打線に立ち向かっていきましたが、9回裏に許した3安打はすべて甘く入ったストレートでした。

鳥越規央 プロフィール
統計学者/江戸川大学客員教授
「セイバーメトリクス」(※野球等において、選手データを統計学的見地から客観的に分析し、評価や戦略を立てる際に活用する分析方法)の日本での第一人者。野球の他にも、サッカー、ゴルフなどスポーツ統計学全般の研究を行なっている。また、テレビ・ラジオ番組の監修などエンターテインメント業界でも活躍。JAPAN MENSAの会員。一般社団法人日本セイバーメトリクス協会会長。

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