日ハム近藤、9連敗を止める復活マルチ「責任を感じていた」 第3捕手でも準備
9連敗中は打率.182も2安打1打点「縮こまったりすることもありました」
■日本ハム 6-1 楽天(17日・札幌ドーム)
日本ハムは17日、本拠地で楽天を6-1で下し、連敗を9で止めた。1-0で迎えた3回無死一、二塁で3番の近藤健介外野手が中前適時打。自身4試合ぶりの安打で打線を勢いづけた。
カウント2―2から楽天の先発・菅原の145キロ外角直球を右手1本で中前に運んだ。技ありの一打に「まだいい感覚ではないですが、ヒットになって良かったです。結果が一番なので」。5回にも左前打を放ち、2安打1打点の結果にホッと息をついた。
首位打者獲りを目標に掲げた今季、打率は後半戦に入って下降線を描いていた。9連敗中は33打数6安打3打点、打率.182。「チャンスで回してくれていましたし、自分が打てば勝てる試合もあったので、責任を感じていました。プレッシャーとか、いらないことを考えたり、縮こまったりすることもありました」。そんな苦しさが味わったからこそ「勝ちはいい」という言葉には実感がこもった。
現在1軍の捕手が宇佐見真吾捕手と清水優心捕手の2人だけ。今季から外野手登録になった近藤も「何かあった時のため」とこの日の試合前には、捕手の防具を引っ張り出して、ショートバウンドを止める練習を繰り返した。攻守ともにチームのためにフル回転する。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)