ホークス明石、愛妻へ贈る意地の3号3ラン「今日、嫁の誕生日なんですよ」
明石は主力選手が交代する中でのフル出場した
■西武 13-8 ソフトバンク(17日・ヤフオクドーム)
17日の2位・西武との直接対決(ヤフオクドーム)で敗れたソフトバンク。大敗で多くのファンが帰路についた中、8回に出た明石健志内野手の3号3ランが最後まで応援を続けるホークスファンを盛り上げた。
打った瞬間、それと分かる一発だった。0-13から今宮健太のソロで1点を返し、さらに周東佑京のラッキーな2点タイムリーが出た直後。明石は高橋光の初球のストレートを振り抜くと、打球はライトスタンドへ着弾した。「タイミングが合った」という一打で、7回まで好投を続けていた高橋光をマウンドから引きずり下ろした。
「今日は嫁の誕生日なんですよ。それだけですね」。球場からの帰り際、明石はそう言ってニッコリと笑った。ずっと支え続けてくれる愛妻への最高のプレゼントとなった。
序盤から大差をつけられて、中盤以降に主力が次々とベンチに下がる中、明石は二塁から一塁へと守備を変えてフル出場。ユーティリティー選手ならではの出場だが、それが8回の好結果に繋がったとも言えるだろう。
打率はまだ2割前半だが、8月に入って調子は着実に上がってきている。ここから先の優勝争いには、プロ16年目の高い経験値がきっと生きてくるはずだ。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)