日ハム有原、新女房・宇佐見で両リーグトップ12勝目「気持ち良く投げられた」
巨人からトレード加入した宇佐見と初めてバッテリーを組んだ「宇佐見がいいリードをしてくれた」
■日本ハム 6-1 楽天(17日・札幌ドーム)
日本ハムの有原航平投手が17日、本拠地楽天戦に先発して7回2安打1失点と好投。両リーグトップ&自己最多の12勝目を挙げ、チームの連敗を9で止めた。
今季11打数6安打3打点とカモにされていた早大の後輩にあたる茂木を完璧に封じた。初回143キロの直球で中飛、3回は134キロのチェンジアップで二ゴロに打ち取る。圧巻は5回の第3打席。フルカウントから154キロ直球で空振り三振に仕留めた。「ずっとやられていましたし、向こうも今年打っているので気持ちを入れて打席に入ったと思います。茂木が出ることで、楽天打線の流れが良くなるし、そこは意識しました」と有原はうなずいた。
許した安打は島内の2本だけ。自身の連敗も2で止めた。「立ち上がりは良くなかったですが、途中から真っすぐが良くなりました。宇佐見がいいリードをしてくれたので、気持ち良く投げることができました」と初めてバッテリーを組んだ宇佐見真吾捕手のリードに感謝した。
今季ほとんどの試合で女房役を務めていた石川亮捕手が12日に2軍降格。コンビを組むことになった宇佐見が有原のボールを受けるのはこの日の試合前ブルペンが初めてだった。配球についての話を初めてしたのも、この日の試合前といきなりぶっつけ本番で臨んだ宇佐見は「緊張しましたが、いいピッチャーなので有利に進められればどんどんストライクを先行しでいこうと思いました」と振り返る。
1回、3回、5回と先頭打者の初球にカーブを要求した。「カーブを使う意識づけをしたいと思いました。分かりやすくできて良かった」と宇佐見。緩急を使うと同時に内角も果敢に攻めた。「インコースはいけるところでいっておかないと後悔するので」。6月末に巨人からトレード移籍してきた捕手が連敗ストップに一役買った。
この日の勝利でハーラーダービー単独トップに立った有原だが、反省も忘れなかった。4-0で迎えた4回無死から2者連続四球で歩かせてしまったこと。「しっかり投げていれば、もう1イニングいけたかもしれない。次は長いイニングを投げいたいです」と口元を引き締めた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)