奥川温存の星稜17点圧勝、中京学院大中京・元は逆転満塁弾…18日の甲子園

準々決勝4試合の結果一覧
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明石商は暴投で決勝点、履正社は関東一に逆転勝ち

 第101回全国高校野球選手権大会第12日は甲子園球場で準々決勝4試合が行われ、明石商(兵庫)、中京学院大中京(岐阜)、星稜(石川)、履正社(大阪)が20日の準決勝に進出した。

○明石商(兵庫)7-6 八戸学院光星(青森)

 明石商が春の選抜に続いて4強入りを果たした。1回に安藤、宮崎の適時打、福井のスクイズで3点を先制すると、2回には安藤が中越え3ランを放ち、試合の主導権を握った。しかし、その後はじわじわと追い上げられ、6回に押し出しの四球を与えて追いつかれた。それでも8回2死三塁から相手投手の暴投で勝ち越し。7回途中から登板した2年生エース中森が無失点に抑えて接戦を制した。明石商は夏の甲子園初の準決勝進出。八戸学院光星は先発の下山が3回6失点。1度同点に追いついたものの、あと1本が出ず勝ち越せなかった。

○中京学院大中京(岐阜)6-3 作新学院(栃木)

 中京学院大中京が劇的な逆転勝ちを収めた。3点を追う7回、井上、申原の適時打で1点差に。続く8回は3連続四球で無死満塁とすると、7番・元が左翼席へ劇的な逆転満塁本塁打を放った。左翼で先発した元は2番手で登板。1度右翼に回った後、8回から再登板し、最後を締めた。3試合連続逆転勝ちの中京学院大中京は春夏通じて初の準決勝進出となった。作新学院は1回に石井が先制3ラン。先発・林が6回までは無失点にしのいでいたが、7回につかまり、8回先頭に四球を出したところで降板。3番手・坂主が元に痛恨の一発を浴びた。

○星稜(石川)17-1 仙台育英(宮城)

 星稜が22安打4本塁打の猛打で圧勝した。2回に東海林の先制適時打、今井の満塁本塁打で一挙5点を先制。3回には今井の2点二塁打、知田の犠飛で早々と大量8点リードを奪った。今井は7回にも適時三塁打を放ち3安打7打点。4番の内山も2本塁打、先発した荻原は7回5安打1失点と、2年生が活躍した。打線爆発により、前日に延長14回165球を投げたプロ注目の右腕奥川は出場せず、準決勝以降に備えた。仙台育英は先発の1年生右腕・伊藤が2回途中5失点で降板。その後も投手陣が打ち込まれて大敗した。

○履正社(大阪)7-3 関東一(東東京)

 履正社が自慢の攻撃力で関東一を逆転した。1回に関東一・平泉に3ランを許すも、すぐに反撃。1回に井上、2回に池田の適時打で1点差。5回に内倉の適時打で追いつくと、西川の犠飛で勝ち越し。6回には主砲井上が満塁の走者一掃の適時二塁打を放ち、試合を決めた。エース清水は2回以降は立ち直って完投。夏の大会初の4強入りを決めた。関東一は履正社の攻撃に屈し、4年ぶり4強進出を逃した。

(Full-Count編集部)

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