圧巻6連続奪三振 鷹を支える高橋純平と甲斐野央の2人のドラ1右腕
2018年ドラ1の甲斐野、2015年ドラ1の高橋純
2018年のドラフト1位・甲斐野と、2015年のドラフト1位の高橋純。甲斐野は即戦力として東洋大から加入し、その前評判通りに開幕から中継ぎ陣の一角を担い、この日がちょうど50試合目の登板。1年目で早くもホークスリリーフ陣に不可欠な存在となっている。
そして今季急成長を遂げたのが高橋純だ。今季がプロ入り4年目。2年目の2017年に1試合だけ1軍で登板したが、この時は結果を残せず。昨季は度重なるフォーム変更が裏目に出て、2軍でも結果が出なかった。ところが、今季はシーズン途中に1軍に昇格すると、最初は敗戦処理の役割で結果を残し、リードした試合、僅差の試合と序列を上げ、今ではセットアッパーを任されるまでになった。この日で33試合目の登板だった。
「全部三振は狙っている。甘いところにだけはいかないように気をつけた。チームにいい流れが持ってこられればいいなと思って投げていました」。この日の試合後、高橋純はこう登板を振り返った。15日の楽天戦では延長11回にサヨナラ負けを食らった。今季初黒星だった。「早くリベンジをしたかった。早い段階で投げさせてもらえて感謝しています」と語る姿には、 頼もしさすら感じられるようになった。
甲斐野は1歳下の高橋純の存在を「刺激になります」と語り、23歳と22歳の2人は互いの存在から刺激を受けている。敗れた西武の辻監督は「あの中継ぎ陣は凄いな」と脱帽した。そこにはもちろん甲斐野、高橋純も含まれている。2年ぶりのリーグ優勝に突き進むソフトバンク。若きドラ1右腕のコンビが、盤石のブルペンを支えている。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)