首脳陣まで参加した! 工藤監督が明かした、鷹コラスへの「サイレントトリートメント」の舞台裏
工藤監督「ハイタッチに行こうとしたら、福田くんに制止された」
■ソフトバンク 5-4 西武(18日・ヤフオクドーム)
ソフトバンクの工藤公康監督が「サイレントトリートメント」の舞台裏を明かした。19日、京セラドームでの「鷹の祭典」西武戦前の練習前、報道陣の取材に応じると、前日18日にコラスが初打席初本塁打を放った際に、ベンチで行われた祝福が話題にあがった。
18日に本拠地で行われた試合。デスパイネに代わって1軍初昇格となったコラスは二回の第1打席、十亀の投じた初球のシュートを捉えて右中間ホームランテラス席への1号ソロを放った。史上9人目の初打席初球本塁打の偉業だった。
二塁ベース手前でガッツポーズを決めたコラスはダイヤモンドを一周。歓喜の面持ちで戻ったベンチで待ち受けていたのが「サイレントトリートメント」だった。ベンチ前に誰も出てこず、ベンチに座ったまま。コラスは1人で“エアハイタッチ”を繰り返してベンチへと戻った。腰掛けようとした瞬間に、全員が一斉に祝福。ベンチが笑いに包まれた。
発案者はチームのムードメーカーの川島慶三内野手だったが、この日のサイレントトリートメント、手が込んでいたのがベンチにいる工藤公康監督やコーチ陣までもが参加しており、誰1人としてベンチでコラスを出迎えなかった点だ。選手だけの「サイレントトリートメント」は良く見かけるが、監督、コーチまで加わるのはあまりないだろう。
この時のことを工藤監督はこう語った。「ハイタッチに行こうとしたら、福田くんに制止されました」。もう1人の盛り上げ役である福田が工藤監督と近い位置におり、指揮官を止めた。これにより、工藤監督までもが参加する「サイレントトリートメント」が完成した。
「ああいう雰囲気を作ってくれるのはいいんじゃないですか」と笑いながら、前日の歓喜の瞬間を振り返った工藤監督。「みんなが座っていてビックリした」とコラスが振り返った祝福方法の裏には、こんな出来事が隠されていた。