元DeNA久保康友が8勝目 メキシカンLトップの144奪三振、球団新記録樹立!
8回11安打6失点で8勝目、PO進出は絶望的もチームに明るいニュース
メキシカンリーグのブラボス・デ・レオンに所属する元DeNAの久保康友投手が18日(日本時間19日)、敵地で行われたゲレーロス・デ・オアハカ戦に先発し、8回11安打6失点で8勝目を挙げた。この日は9三振を奪い、今季通算144奪三振。これまで136だった球団のシーズン最多奪三振記録を更新した。これで通算25試合8勝13敗、防御率5.97となった。
一方、チームは45勝64敗で南地区7位。9試合を残し、ワイルドカードでのプレーオフ出場の可能性がある5位のペリコス・デ・プエブラと9ゲーム差。この日、レオンが勝利し、プエブラが敗れたため、この日のレギュラーシーズンでの敗退こそ逃れたが、残り9試合でレオンが全勝しても、レオンと0.5差の6位につけるピラタス・デ・カンペチェを追い抜き、プエブラが残り9試合全敗しない限り、プレーオフ進出の可能性はない。
プレーオフ進出が絶望的な状況の中、久保がチームに明るいニュースを届けた。奪三振数でリーグトップの座を走る久保は、この日も9奪三振。先発も残り2試合となり、タイトル獲得に向けて意識的に三振を狙いに行った中で、しっかりと数を積み上げ、リーグ2位と10差の144奪三振。投球回も144回2/3とし、リーグトップの座を守った。初回、球団記録を更新する今季136個目の三振を奪うと、ベンチに戻った後、首脳陣やチームメイトから熱い抱擁で新記録樹立を祝福された。
「今日は意識して三振を取りに行きました。途中から三振への意識がボヤけたので、最初から集中して取りにいかないと(7回のような)ああいうイニングが出てしまう。どの試合もそれくらい高い集中力で投げられるような選手を目指したいですね」
久保は初回に3三振を奪うなど、5回までは1失点。だが6回に左越えソロを浴びると、7回には味方の失策も絡み、4点を失って4-6と逆転されたが、8回に味方が9点を奪い、再逆転に成功。試合中盤からは雨が降る中でのマウンドとなったが、人工芝が雨で滑りやすく、打球を処理しにくい状況も考慮した上での投球で、今季最多となる129球を投げ、8回でマウンドを降りた。
次回先発は24日(同25日)にレオンで行われるレオネス・デ・ユカタン戦の予定。次回が今季最終登板となる可能性が高く、最多奪三振のタイトルを獲得するためにも、更に三振の山を築き、白星で今季を締めくくりたい。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)