星稜・奥川が7回10K零封、32回2/3で防御率0.00 履正社は初回4点&初先発の岩崎完投…20日の甲子園

星稜・奥川恭伸【写真:沢井史】
星稜・奥川恭伸【写真:沢井史】

星稜・山瀬は3打数3安打で打率.500、履正社・岩崎は先頭打者弾の1失点のみ

 第101回全国高校野球選手権大会第13日は甲子園球場で準決勝2試合が行われ、履正社(大阪)、星稜(石川)が22日の決勝に進出した。

○明石商(兵庫) 1-7 履正社(大阪)

 関西勢対決は、履正社が完勝した。強打の履正社打線が最速151キロの2年生右腕・中森に初回から襲いかかった。桃谷の三塁打、池田の左前打で先制すると、勢いに乗って打者一巡の猛攻で6安打4得点を奪った。準々決勝までの全4試合に先発したエース左腕・清水をこの日は温存。甲子園初先発の2年生右腕・岩崎は先頭打者弾を許したが、2回以降は無失点に抑えて6安打10奪三振で完投した。2014、18年選抜準Vの履正社は、夏は初めての決勝進出。昨年の大阪桐蔭に続いて、大阪勢が2年連続で決勝へ駒を進めた。

 明石商は1番・来田の先頭打者弾で1点を返したが、その後は沈黙。初の決勝進出はならなかった。

○星稜(石川) 9-0 中京学院大中京(岐阜)

 星稜が大勝。石川県勢、北陸勢初の夏の甲子園制覇へ王手をかけた。智弁和歌山(和歌山)との3回戦で延長14回165球を投げたプロ注目右腕・奥川恭伸が中2日で先発。初回先頭に安打されたが、そこから7回2死まで20人連続で打ち取るなど、7回2安打無失点10奪三振の好投で寺沢にマウンドを譲った。今大会4試合、32回1/3を1投げて10安打45奪三振で自責点は0。驚異の防御率0.00で決勝に進んだ。打線は初回に内山の犠飛で先制すると3回までに大量6点を奪った。8回にも3点を追加して11安打9得点。仙台育英(宮城)との準々決勝での17得点に続いて大量得点を挙げた。中でも、U-18代表に選出された奥川の女房役・山瀬が3安打3打点の活躍。今大会の打率.500(14打数7安打)と好調だ。

 3試合連続逆転勝ちで初の4強進出を果たした中京学院大中京だが、この日は打つ手なし。延べ5投手をつぎ込むも、星稜打線の勢い止められなかった。

(Full-Count編集部)

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