エンゼルス左腕ヒーニーが亡き友に捧げる14K勝利 気温40度近い炎天下で自己最多
スカッグス急逝による代替ダブルヘッダー第1試合で快投
■エンゼルス 5-1 レンジャーズ(日本時間21日・アーリントン)
エンゼルスのアンドリュー・ヒーニー投手が20日(日本時間21日)、敵地レンジャーズ戦で8回4安打14奪三振無四球1失点(自責1)の快投で、今季3勝目(3敗)を飾った。チームメートであり親友でもあったタイラー・スカッグス投手の急逝後、初めて訪れたテキサスで天から見守る友に勝利を捧げた。
7月1日(同2日)、テキサス遠征中の宿泊ホテルで息を引き取ったスカッグス。予期せぬ訃報に当日の試合は延期となり、この日ダブルヘッダーとして代替試合が行われていた。ダブルヘッダーの第1試合に先発したヒーニーは、気温40度に迫る炎天下でも集中力を切らさず、持ち味の制球の良さを光らせてレンジャーズ打線に挑みかかった。
初回に先頭デシールズを空振り三振に仕留めた後、カルフーンとペンスに連打を許したが、続くオドールをセンターフライに打ち取ると、ここから打者16人を連続凡退とする圧巻の投球を披露した。6回2死からカルフーンに右中間へソロ弾を運ばれたが、7回に先頭オドールを空振り三振に斬り、レンジャーズ先発野手全員から三振を記録。さらに8回1死から代打サンタナを空振り三振とし、自己最多を更新する14奪三振をマークした。8回を108球(79ストライク)で投げ終えて降板。15日(同16日)本拠地ホワイトソックス戦に続く白星で、自身2連勝とした。
試合後、晴れやかな表情を浮かべたヒーニーは「狙い通りのピッチングができた。的を外れたのは2、3球。キャリアの中でも屈指のピッチングができたと思う。マウンド上は確かに暑かったけれど、微風も吹いていたし、思ったほどでもなかった。いい勝利が飾れてよかった」と話した。
チームは前夜に延長11回、4時間35分の試合で投手を大量につぎ込み、この日はダブルヘッダーという強行スケジュール。その中で見せたヒーニーの快投に、オースマス監督は「これこそ我々が必要としていたピッチング。今日はカーブとチェンジアップをうまく使いながら素晴らしいパフォーマンスだった」と喜んだ。
(Full-Count編集部)