【林昌範の目】巨人ゲレーロが上り調子 勝負の夏場は目の色を変える「助っ人選手」に要注意

巨人のアレックス・ゲレーロ【写真:Getty Images】
巨人のアレックス・ゲレーロ【写真:Getty Images】

親日家が非常に多い助っ人選手、巨人ではゲレーロがポイントゲッターに

 林昌範です。ペナントレースも残り約35試合を切り、各球団がラストスパートをかける時期になりました。1試合も落とせないヒリヒリした試合が続く中、目の色がガラリと変わるのが外国人の助っ人選手です。

 彼らはチームを優勝させるためにプレーをしているのですが、個人でも結果を残さなければ来年も日本でプレーする契約を勝ち取れません。現役時代に外国人選手と交流を深めることが多かったですが、親日家の選手が非常に多いです。家族を含めた住居環境、食事、子供の教育環境など日本は他国に比べても評判が良く、「できるだけ長く日本でプレーしたい」と公言している選手が多かったです。

 僕もあるコーチに「この時期の外国人選手は今までと全く違うからな」と警戒のラインを上げるように言われたのを覚えています。実際にペナントレースの行方を左右するこの時期に対戦して、打席から醸し出す彼らの集中力は凄いものがありました。

 今年の成績を見ると、巨人・ゲレーロ選手が8月に入ってどんどん調子を上げています。坂本勇人選手、丸佳浩選手、岡本和真選手と上位に強打者が並ぶ中、ゲレーロ選手がポイントゲッターになっていることは相手にとって脅威だと思います。優勝争いするチームは、外国人打者がチームの中で大きなポイントになってきます。

 セ・リーグは三つ巴の熾烈な戦いが続いています。巨人のゲレーロ、ビヤヌエバ選手、広島のメヒア選手、DeNAのロペス、ソト選手と強打者たちの活躍に注目して試合を観るのも面白いと思います。(元巨人、日本ハム、DeNA投手)

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