ダルビッシュ復調にエプスタイン氏が大満足「制球面で劇的な好転を見せている」
開幕直後は不安定な投球が続くも「ここ2か月ほどはメジャー屈指」
■カブス – ジャイアンツ(日本時間22日・シカゴ)
カブスのセオ・エプスタイン編成本部長が21日(日本時間22日)、シーズン中に調子を大きく好転させたダルビッシュ有投手を「ここ2か月ほどはメジャー屈指の選手。見るのがとてもエキサイティングだ」と高く評価した。
ダルビッシュはカブスで2年目を迎えた今季、開幕からしばらく不安定なピッチングが続いていた。だが、7月12日(同13日)の本拠地ピッツバーグ戦で6回2安打無失点と好投すると、続く同17日(同18日)本拠地レッズ戦も6回2安打無失点とし、4月27日(同28日)敵地ダイヤモンドバックス戦以来およそ3か月ぶりとなる今季3勝目を挙げた。
エプスタイン氏は「ダルビッシュは今年、特にコントロール面で劇的な好転を見せている。そのおかげで、今のところ自信、攻める姿勢、落ち着きを身に付けたようだ。彼は決して後に引くことはなかった」と大満足の様子。先発13試合連続で勝ち星がつかない期間があったが、エプスタイン氏は特に、この間のダルビッシュの取り組みに注目。「今季は開幕から4-6週くらいは苦しい登板が続いたが、現状に向き合って改善の努力をした。ウエイトルームでも懸命に練習し、投球フォームも熱心に研究し、考え方も変えようと努めた。その結果、自信を持って攻める投球が安心してできる状態になった」と話し、結果に囚われ過ぎずに最高の準備を整えるスタイルに方向転換したことを高く評価した。
前回先発した8月15日(同16日)の敵地フィリーズ戦では、勝敗こそつかなかったが、7回を4安打10奪三振無失点と快投。エプスタイン氏は「ここ2か月ほどはメジャー屈指の選手。見るのがとてもエキサイティングだ」と力強く話した。
今季26試合目の先発となるこの日は、本拠地でジャイアンツを迎え撃つ。前回に続く快投で、今季4勝目を飾りたい。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)