【U-18W杯】侍J主将・坂下 チーム一丸! 前主将から金言 取り入れるものとは?
初実戦は雨で中止も収穫 昨年主将の大阪桐蔭→早大の中川から助言もらう
30日から韓国・機張(きじゃん)で開催される「第29回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」に参加する高校日本代表の合宿の2日目が23日、都内のグラウンドで行われた。初の実戦は雨で中止となったが、主将の坂下翔馬(智弁学園3年)には大きな収穫があった。
それは、昨年の高校日本代表主将だった早大・中川卓也内野手からのアドバイスだった。練習場を訪れた中川の姿を見た坂下は積極的に動いた。
「『どうしたらチームまとまりますか?』『短い期間でまとめられますか?』と聞きました。その中で、『コミュニケーションが一番大事』と言われました。選手間のミーティングを今日からやってみようと思います」
坂下にとって、中川は大阪桐蔭時代からの憧れの存在だった。
「そういう人に直接アドバイスいただいてすごく幸せ。ああいうすごいキャプテンでも世界一を獲れなかった。自分はもっと頑張って、世界一をとりたい。主将がしっかりしていればみんなついてくる。そういう気持ちでやっていきたいです」
合宿初日から、精力的に声を出すだけなく、周囲への気配りを行っている。周りを見渡せば自チームで主将を務めていたメンバーも多い。
「心強いし、支えてくれると自分でも感じています。協力して、みんなを動かしたい。自分のチームでキャプテンをやっている選手に指示を出せば、まとまりが強くなると思います。キャプテンとして、まだみんなの性格がわかっていないので、しっかりコミュニケーションをとって一人一人の会話を増やせば自然に盛り上がりが出てくると思います」
坂下がチームを一枚岩にし、初の高校世界一を導く。
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)