今季開花を遂げた12球団の新星たち 終盤戦ラストスパートの鍵を握るのは誰だ?

5年ぶりのセ・リーグ制覇を狙う巨人は2015年ドラ1桜井が成長

 2位の西武は、ここまで9勝をあげている高橋光が頼りだ。自身初の2ケタ勝利に王手をかけて、今季はローテの柱となっている。リリーフ陣が心許ないだけに先発が長いイニングを抑えられるかが今後のポイントの1つになるだろう。日本ハムは、開花したとは言い難いものの、清宮に期待だ。中田が復帰したことで、清宮にも当たりが出てくれば、打線の破壊力は増す。

 オリックスは山本(離脱中だが…)、ロッテは種市と今季急成長を遂げた若き2人がどれだけ勝利を運んで来れるか。楽天はルーキー左腕の弓削に期待したい。7月30日の日本ハム戦ではプロ初完封。8月23日の西武戦では炎上したものの、終盤戦のローテの一角として期待だ。

【セ・リーグ】
○巨人・桜井俊貴投手
24試合7勝3敗0S0H 防御率3.81

○DeNA・上茶谷大河投手
20試合6勝5敗0S0H 防御率4.11

○広島・小園海斗内野手
39試合130打数31安打2本塁打13打点 .238

○阪神・近本光司外野手
118試合483打数130安打9本塁打36打点 .269

○中日・藤嶋健人投手
19試合0勝0敗0S7H 防御率0.00

○ヤクルト・村上宗隆内野手
119試合428打数100安打30本塁打85打点 .234

 セ・リーグはマジック20の巨人を、DeNAと広島が追いかけている。5年ぶりリーグ優勝に向けて期待したいのはシーズン途中からローテ入りしている2015年ドラフト1位の桜井。ここまで24試合に登板、そのうち12試合で先発してプロ初勝利を含む7勝をマークしている。追うDeNAはドラフト1位の上茶谷がここまで6勝。ローテの一角を担っており、残り1か月奮闘してもらいたい。

 広島は不動の遊撃手だった田中が不振により、ついに2軍に降格。ドラフト1位ルーキーの小園が遊撃手として起用されている。ここまで打率.238だが、チームの雰囲気を盛り上げる起爆剤的な役割としても期待される。阪神もドラフト1位の近本が奮闘、中日は右手血行障害から復帰した藤嶋が19試合連続無失点中。終盤戦で重要な役割を担う存在となりそうだ。

 最下位のヤクルトは2017年ドラフト1位の村上が覚醒。打率は.234と高くないものの、リーグ4位の30本塁打、リーグトップタイの85打点と大活躍している。清原和博氏がマークした10代最多本塁打の31本まで、あと1本と迫っており、記録更新、そしてどこまでそれを伸ばすか楽しみだ。

(Full-Count編集部)

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