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「祖父に見てもらうまで…」家族想いの21歳美女 売り子の世界は「泥臭い」【福岡発 売り子名鑑2019】

スタジアムでの野球観戦、そのお供として楽しみにしている人が多いのが、キリッと冷えたビールだ。連日暑さの続くこの季節、その味わいは一層美味しい。そして、そのビールに欠かせないのが球場の“華”として日々、汗を流して働く各ビールメーカーの売り子たち。10キロを超えるビールのタンクを背負い、階段ばかりの球場内を歩き回るのはかなりの重労働。日本独特の文化で、実はスタジアムを訪れる外国人観光客からの注目度、人気も高い。

始めた当初はプレッシャーも「軽い気持ちでやるんじゃなかったと」

「もっとキラキラしたような感じだと思っていた」とイメージして始めた売り子の仕事は「こんなに泥臭いのか、と思いました」という。毎日、その日の売り上げが発表され、ランキングされる。否が応でも周囲との競争意識が生まれる。だからこそ「楽しくやりましょうというのがあるのと同時に、競争があるので。同期たちには負けたくないなという気持ちはあります」という。

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 始めた当初はプレッシャーにも苛まれた。「毎試合プレッシャーが酷くて、軽い気持ちでやるんじゃなかったとも思いました。1年目、慣れるまでは出勤前に毎日、お腹が痛くなっていました。ちゃんと売れるのかな、売れなかったらどうしようという緊張で…。何杯売らなきゃいけないとかはないんですけど。変に緊張しちゃって」。それでも、3年間、仕事を続けられたのにはワケがある。

 その最大の理由が家族、野球が大好きだという祖父の存在だ。「ドームで働いているというと、祖父が喜んでくれるんです。年も結構とっているんですけど、できれば、売り子している間にドームに来てもらって、売っているところを見てもらいたいなと思っています。両親も『連れて行きたいね』と言ってくれているので、見てもらうまでは辞められないですね」。一度でいいから、祖父にヤフオクドームで働いているところを見てもらいたいと願っている。

 負けん気もある。「始めたからには途中で辞めたくないんです。途中で辞めて逃げているようになるのは、中途半端になるのは嫌だったんです」と「かれん」さんは語る。そして、ファンの存在。「これまで出勤日数も多くなく、たまにしか出勤できていなかったのに『待っていたよ』『昨日も探したんだよ』と言ってくださるのは嬉しいです」と、売り子としてのやり甲斐を感じている。

「売り子自体が部活のような感じなので、凄く楽しいです。ただのバイトではない感じがします」と売り子の魅力を語る「かれん」さん。祖父と家族にその姿を見てもらう日を目指し、今日もファンに笑顔で接していく。

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