パ・リーグ最速を記録した一塁到達タイムは誰? 日ハム西川、オリ福田、ロッテ加藤ら…

ロッテ加藤、オリックス福田はバントで快足ぶりを披露

〇ガッツマンのロッテ・加藤翔平外野手

 荻野貴司外野手など、俊足選手が多数揃うロッテ。その中でも、1、2を争うスピードを誇るスイッチヒッターの加藤翔平外野手が3位に入った。タイムは3秒62。ファーストストライクから振っていく積極打法と、このタイムを出したときのようなヘッドスライディングなど、泥臭いプレーがファンを魅了する。

 ただ、バントをして走り出したときをよく見ると、ほんの一瞬だがボールの転がり具合を確認するため、走る動作が鈍くなっていた。おそらく、自身は4位の山崎のように、もう少し勢いのある転がり方をライン際にさせて、一塁手に捕らせるようなバントをするつもりだったのだろう。それが思いのほか、送りバントのときのように上手く勢いを殺すことができてしまった。一瞬、「あれ?」という心境になったが、フェアゾーンに転がったためすぐさま走り出したわけだ。

 逆にいえば、この一瞬の間がなければ、もっと速いタイムになっていたということになる。まだまだ伸びしろはあるだけに、今後もそのスピードに期待したい。

〇2位は今年本格ブレイクしたオリックス・福田周平内野手

 2位に食い込んできたのは、今年のパ・リーグでその俊足を遺憾なく発揮している福田周平内野手(オリックス)の3秒57というタイムだ。ついに、3秒50台に入ってきた。

 福田はプロ入り2年目だが、広陵高校から明治大学、社会人のNTT東日本を経ているため、今年27歳。1年目の昨年からレギュラーとして定着し、今年は8月22日現在27盗塁。前年以上にスピード面でアピールしている。身長は167センチ。先述の牧原や山崎よりもさらに小柄であることは、球場で見ればすぐにわかる。走法的には猛烈なピッチの速さが特徴だが、計測時のシーンでは、ダッシュしてきたピッチャーの動きを予測して球足の速いバントで間を抜く技術も披露。お手本のようなセーフティーバントだった。

 なぜ走る? 始球式で空振りするやいなや、一目散に一塁へ走り出したのは、元ライトフライ級チャンピオンのプロボクサーで、世界王座防衛13度を誇った具志堅用高さんだ。具志堅さんは引退後、「ちょっちゅね~」という独特の陽気な語り口が人気を博し、天然キャラのタレントとして長年活躍している。だから、ウケ狙いで走り出したのだろう……と誰もが思ったはずだ。

 だがしかし、空振りした直後の立ちふるまいをよく確認すると、始球式の投球がワンバウンドになったことを確認してから、ハッと我に返ったかのようになって走り出していた。それはつまり、振り逃げのルールを把握していたということだ。

 しかも、一塁を守る山川穂高内野手は同郷・沖縄の出身。具志堅さんが一塁を走り抜け、その後、両手を天に差し出すウサイン・ボルトばりのポーズをとる姿を、スタンドの観客は呆然と眺めるしかなかったが、振り向いた先に棒立ちしていた山川と熱い抱擁を交わすことで、すべてがつながった。勝手な想像だが、一連の流れは具志堅さんの計算による演出ではなかったか。もし、始球式の投球がワンバウンドした瞬間にひらめいたのであれば、すごい人である。

 参考ながら、一塁をかけ抜けるまでタイムは6秒72だった。塁間が27.431メートルであることを考えると50メートルを12秒程度かかることになる。決して速いタイムとはいえないが、64歳という年齢を考えたら、ここまで全力疾走できる人は珍しいだろう。演出を含めて、ナイスランだったと拍手を送りたい。

日本ハム西川が3秒55でトップに輝く

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