【U-18W杯】悲願の世界一へどう戦う? 指揮官が語るカギ「日本の野球をいかにできるか」

侍ジャパンU-18代表の監督を務める永田裕治氏【写真:津高良和】
侍ジャパンU-18代表の監督を務める永田裕治氏【写真:津高良和】

「昨年も感じたことだが、思っている以上に“疲労”は残っている」

 エース格の大船渡・佐々木は県大会で敗れたが今大会のメンバーは甲子園に出場した選手たちが多くを占める。モチベーション、夏を戦い抜いた疲労などには一番気を付けているという。

「高校生たちはまず甲子園を目標にモチベーションを持っている。そして日本一を目指し甲子園を戦う。だが『日本一の向こうには世界一がある』と伝え続けてきた。昨年も感じたことですが思っている以上に“疲労”は残っている。今回のワールドカップも決勝まで進めば10日で9試合を戦う日程です。休みを入れつつ(選手たちの)起用も考えないといけない」

 壮行試合で対戦した大学日本代表の生田監督は試合後に「去年の高校代表にもびっくりしたんですけれども、今年はそれ以上に力のある選手がたくさんいました」と評価し「甲子園で疲れてるとは思うんですけど、大学生以上にバットを振ったし、今まで金属バットだったんですけど、木に変わっても全く遜色がないくらい」と、木製バットの対応についても“合格点”を与えている。

 日本チームが目指すのは悲願の初優勝だ。

「まだ世界一に一度もなっていない。チームが一つになり日本一の力を結集し世界に挑みたいと思います」

 佐々木、奥川、林、飯塚らバリエーション豊かな投手陣、そして粘り強い日本の野球を武器に敵地韓国で世界一を狙っていく。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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