ダルビッシュ、今季最長8回1失点の快投で5勝目! 日米通算2500奪三振達成

敵地メッツ戦に先発し5勝目を挙げたカブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
敵地メッツ戦に先発し5勝目を挙げたカブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

143打者ぶり&約1か月ぶり四球も…安定感抜群の投球でHQS達成

■カブス 5-2 メッツ(日本時間28日・ニューヨーク)

 カブスのダルビッシュ有投手は27日(日本時間28日)、敵地メッツ戦に先発し、今季最長の8回を投げ5安打1失点7奪三振1四球の好投で今季5勝目(6敗)を挙げた。6回にこの日4つ目の三振を奪い、日米通算2500奪三振を達成。5回に143打者ぶりの四球を与えたが、制球が乱れることなく、快投を見せた。カブスは5-2で快勝し、連敗を「3」で止めた。

 ダルビッシュは初回、打者3人を内野ゴロに仕留め、3者凡退の好スタート。2回は先頭コンフォルトにスライダーを右翼に運ばれ、三塁打でピンチを背負ったものの、ラモスを三直、デービスを中飛、パニックを右直と後続を断って無失点に抑えた。

 3回、2死走者なしで打席に立ったダルビッシュは9球粘って四球を選ぶも、ヘイワードは遊ゴロで得点はならず。その裏は1死でピッチャーのストローマンからこの日1つ目の三振を奪取。続くロサリオに右前打を許したものの、マクニールは左飛で3アウト。4回は先頭の新人アロンソに42号ソロを浴び、先制を許したが、コンフォルトは見逃し三振。ラモスの左前打のあと、デービスから3つ目の三振を奪うと、パニックはニゴロに打ち取った。

 直後の5回、カブスはラッセルの2ランで逆転。その裏、ダルビッシュは先頭フレイジャーに四球を与えた。これが7月23日(同24日)のジャイアンツ戦以来、実に6試合ぶり、約1か月ぶりの四球。「142打者連続無四球」で途切れたが、後続を断って無失点に抑える。

 6回にはカブスがバエスの2ランで追加点を奪取。3点リードとすると、ダルビッシュはその裏に2死からラモスに中前打を許したが、デービスは空振り三振で3アウト。これが節目の日米通算2500奪三振目となった。7回はパニック、フレイジャーを連続三振。さらに、代打デービスを二飛に仕留めた。

 ダルビッシュは90球で8回も続投。ロサリオを三ゴロ、マクニールを空振り三振、アロンソを三ゴロで3者凡退に仕留め、この回限りで降板となった。今季最長の8回を投げて5安打1失点7奪三振1四球で、今季3度目のハイ・クオリティスタート(HQS、7回以上を投げて自責1以下)を達成。この日は104球を投げてストライクは73球で、防御率は4.28。降板時には敵地にもカブスファンの「ユーイング」が響いた。

 カブスは、ダルビッシュの快投で連敗を「3」で止めた。

 なお、日本人投手の通算2500奪三振は11人目。日米通算では、野茂英雄氏(3122)、石井一久氏(2550)に次ぐ3人目となった。

○日本人投手の通算奪三振ランキング

1 金田正一 4490
2 米田哲也 3388
3 小山正明 3159
4 野茂英雄 3122(日1204、米1918)
5 鈴木啓示 3061
6 江夏豊 2987
7 梶本隆夫 2945
8 工藤公康 2859
9 稲尾和久 2574
10 石井一久 2550(日2115、米435)
11 ダルビッシュ有2503(日本1250、米1253)
12 三浦大輔 2481
13 黒田博樹 2447(日1461、米986)
14 村田兆治 2363
15 山本昌広 2310

※はメジャー経験投手

【動画】なんと約142キロのスプリット… 日米通算2500奪三振を記録のダルビッシュがエグすぎる変化球で2501個目の三振を奪う

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