6年連続2桁勝利の田中将大を支える球種は… 監督が証言「良くなり続けている」

今季10勝目を挙げたヤンキース・田中将大【写真:AP】
今季10勝目を挙げたヤンキース・田中将大【写真:AP】

日本人初のメジャー6年連続2桁勝利、スプリットとスライダーは「素晴らしい球種」

■ヤンキース 7-0 マリナーズ(日本時間28日・シアトル)

 27日(日本時間28日)の敵地マリナーズ戦で7回3安打無失点7奪三振1四球と好投し、今季10勝目(7敗)を挙げたヤンキースの田中将大投手。マリナーズの菊池雄星投手との初の投げ合いを制し、日本人初のメジャー6年連続2桁勝利に到達した。チームを3連勝に導く快投をアーロン・ブーン監督も試合後に絶賛している。

 田中は7イニングのうち3イニングを3者凡退に抑えるなど、マリナーズ打線を寄せつけず。デビューイヤーの2014年にヤンキースで共に先発ローテーションを形成した黒田博樹氏の5年連続2桁勝利を超え、日本人初の6年連続2桁勝利に到達した。

 この日はスライダーの出来が抜群で、田中も試合後に「スライダーが今日はゲームの中でキーになったと思います」と振り返っていたが、ブーン監督はスプリットを含めた変化球を絶賛した。

「それら(スライダーとスプリット)は素晴らしい球種だ。今季はスライダーが武器になってきている。今季多く投げている。今夜は直球も上手く使っていた。3球種を本当に上手く織り交ぜ、制球も良かった」

 特に、スライダーは今季の田中の投球を支えていると見ている。

「(スライダーへの)自信、スイングさせる能力。特に前半戦では、スプリットが少し安定しない登板が何度かあった。その時に駆使しなければならなかった球種だった。だから、磨かれたんだ。良くなり続けている球種だよ」

 圧倒的な強さで今季の地区優勝はほぼ確実な状況となっているヤンキース。早くも、プレーオフでは第1戦先発で田中を先発させるべきという声が多く上がっているが、指揮官も変わらず絶大な信頼を寄せている。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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