前田健太、9勝目消滅… 5回2失点好投&逆転適時打も、守護神が大暴投で抑えに失敗
6回に第3打席に立ちながら、その裏は登板せずに降板
■パドレス – ドジャース(日本時間29日・サンディエゴ)
ドジャースの前田健太投手が28日(日本時間29日)、敵地パドレス戦に先発登板。5回2失点と好投したが、守護神のジャンセンが抑えに失敗し、今季9勝目が消滅した。初回に2点を失った前田だったが、2回に自ら逆転の2点適時打を放つと、このリードを守って5回まで2安打2失点にまとめ、79球で降板。だが、1点リードの9回にジャンセンが追いつかれて同点とされた。
初回、いきなり先頭のガルシアに四球を与えた前田。1死からマチャドにも四球を与えると、ホズマーに適時打を浴びて先制点を献上。続くレンフローには犠飛を許し、いきなり2点を奪われた。その裏、ドジャースは先頭のベリンジャーが四球を選び、テイラーの単打で一、三塁にチャンスが拡大。シーガーの内野ゴロの間に1点を返すと、ヘルナンデス、マーティンの連続四球で満塁に。ここで打席に立った前田が右中間へ2点適時打を放ち、逆転に成功した。
前田は2回を3者凡退に封じると、3回以降も得点を与えず。1点リードのまま5回を投げ終えて、勝利投手の権利を掴んだ。前田は6回の攻撃でこの日の第3打席に立ちながら、その裏からはジョー・ケリー投手が登板。代打を送られずに交代となる珍しい降板となった。ドジャースは9回、ジャンセンが1死三塁のピンチを招くと、大暴投で同点に追いつかれ、この瞬間に前田の白星が消滅した。
1打席目に適時打を放っていた前田は今季12安打目。シーズン12安打は1999年のブルワーズ野茂英雄に並ぶ、日本人投手の最多タイの安打数となった。また、シーズン5打点はメジャー移籍後の自身最多。本職のピッチングだけでなく、バッティングでも存在感を発揮したが、9勝目はならなかった。
(Full-Count編集部)