主力打者の左右投手別相性、強力打線の西武は右も左も関係なし パ6球団の数字を分析(前編)

楽天の浅村は投手の左右における成績差はほとんどない

○楽天
対左投手:1073打数 248安打 29本塁打 119打点 打率.231 出塁率.306 OPS.669
対右投手:2982打数 776安打 93本塁打 386打点 打率.260 出塁率.346 OPS.750
合計:4055打数 1024安打 122本塁打 505打点 打率.253 出塁率.335 OPS.728

 強打者2人(浅村、ブラッシュ)が加入したこともあって、打率、得点数(528)はいずれもリーグ3位と、得点力は着実に上がっている。相性としては日本ハムと同様に、左投手よりも右投手を得意とする傾向にあるようだ。主力打者の左右別成績は以下の通り。

浅村栄斗内野手(右打者)
対左投手:101打数 26安打 7本塁打 11打点 打率.257 出塁率.350 OPS.875
対右投手:349打数 92安打 21本塁打 65打点 打率.264 出塁率.375 OPS.859

ウィーラー内野手(右打者)
対左投手:92打数 21安打 3本塁打 11打点 打率.228 出塁率.277 OPS.647
対右投手:288打数 70安打 14本塁打 52打点 打率.243 出塁率.330 OPS.754

ブラッシュ外野手(右打者)
対左投手:72打数 21安打 7本塁打 19打点 打率.292 出塁率.441 OPS.1.122
対右投手:280打数 72安打 20本塁打 63打点 打率.257 出塁率.391 OPS.902

銀次内野手(左打者)
対左投手:122打数 29安打 1本塁打 5打点 打率.238 出塁率.279 OPS.574
対右投手:327打数 110安打 4本塁打 39打点 打率.336 出塁率.409 OPS.843

茂木栄五郎内野手(左打者)
対左投手:159打数 52安打 4本塁打 21打点 打率.327 出塁率.359 OPS.837
対右投手:335打数 95安打 9本塁打 30打点 打率.284 出塁率.380 OPS.825

島内宏明外野手(左打者)
対左投手:115打数 23安打 2本塁打 17打点 打率.200 出塁率.292 OPS.588
対右投手:313打数 96安打 8本塁打 34打点 打率.307 出塁率.388 OPS.816

 とりわけ大きな差が表れているのが銀次と島内で、どちらも対左は打率が2割台前半、OPSもかなり低い数値だ。しかし、対右では一転して2人とも打率.300、OPS.800を超える数字をマーク。一般的なセオリー通りの相性を示した今季の2人には、左打者の強みと弱みの両面がかなり強く表れているといえそうだ。

 また、先述の2人ほどではないとはいえ、ウィーラーと浅村も右打者ながら右投手をより得意としている。打数が少ない選手の中にも、嶋基宏捕手(対左打率.172、対右打率.222)、今江年晶内野手(対左打率.133、対右打率.370)、藤田一也内野手(対左打率.111、対右打率.310)、田中和基外野手(対左打率.125、対右打率.208)、渡邊佳明外野手(対左打率.226、対右打率.258)、和田恋外野手(対左打率.226、対右打率.274)と、同様の傾向を示している選手は多い。

 しかし、主力の中では茂木とブラッシュの2人が、左投手を得意にしている。特に茂木は左打者ながら、新人時代の2016年(対左打率.317、対右打率.266)と、直近の2018年(対左打率.255、対右打率.243)も対左の成績が対右を上回っており、2017年(対左打率.293、対右打率.298)もほぼ差のない数字。総じて左投手に弱い傾向のあるチームにとって、今後もかなり重要な存在となってきそうだ。

 加えて、「左キラー」としての期待もあって広島からトレードで移籍してきた下水流昂外野手(対左打率.300、対右打率.160)は、その役目をきっちりと果たしているといえそうだ。また、ドラフト1位ルーキー・辰己涼介外野手(対左打率.234、対右打率.214)も、左打者ながら左投手を得意にしている。茂木のようにチームの弱点を補える存在になれるか。

西武の源田は左打者だが、左投手に対して好成績を残す

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