【U-18W杯】侍J西「出来すぎ」“苦戦”木製バットから2発8打点につなげたコツとは

部屋は奥川恭伸と同じ リラックスの時間は佐々木らと野球談議

 きっかけは2人のコーチからの助言だった。仲井宗基ヘッドコーチ(八戸学院光星監督)と島田達二分析担当コーチに指導を受けた。「へその前で押し込むこと」「ボールを迎えるのでなく呼び込むこと」の2点を教わり、忠実に守った。韓国に入ってからは、自分でも考えてバットを振った。この日の試合前の打撃練習では快音を連発。といっても、この日の本塁打のように大きな当たりではなく、二塁手の頭を超えるような低いライナーの打球が何度も飛んでいた。「小さくというか、ライト方向を意識して振っていました」。ヒットの“延長”が本塁打となった。2つの教えを守り、もう1つ、自分の“エッセンス”を加え、猛打が生まれた。大振りしなくても、打球を捉えられる術を身につけた。この3つのポイントが打撃復調へ導いた。

 グラウンドを離れれば、リラックスできる時間がある。宿泊ホテル同じ部屋は奥川恭伸投手と同じ。韓国入りした初日は佐々木朗希投手と飯塚脩人投手が部屋に来たという。「僕は一人で寝ていました」と笑っていたが、同部屋の奥川とは、フォームや意識していることなど話をしている。時計を見ると、午後11時30分、12時…とあっという間に時間は過ぎてしまった。

 そんな奥川はまだマウンドに立てていない。「甲子園に出ている時から僕は一人のファンとして(奥川を)見ていたので、早く戻ってきてほしいです」。2人で一緒に出場した試合について、同部屋で語り合える日を西は楽しみにしている。

U-18W杯のオープニングラウンド試合日程は以下の通り(※全試合BS朝日・AbemaTVで放送予定)。

8月30日(金)日本vsスペイン 4○2
8月31日(土)日本vs南アフリカ 19○0
9月1日(日)18時~ 日本vsアメリカ
9月2日(月)18時~ 日本vs台湾
9月3日(火)18時~ 日本vsパナマ

(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)

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