【U-18W杯】「2人がいなければ大エース」名将・渡辺元智氏が評価する好投手とは…

佐々木の起用法は「どちらがベターかといえば、抑えだろう」

 その1人が、オープニングラウンド最大のヤマ場となる1日のアメリカ戦で先発が予想される興南の宮城大弥投手。「宮城くんなんかは非常に力があります。2人がいなかったら、大エースですよ。2人が注目されていますけど、この宮城くんも力のあるピッチャーです」。カブスのダルビッシュ有投手からSNS上で絶賛されたことでも知られる宮城。渡辺氏も沖縄が誇る好左腕の力を認めている。

 さらに「飯塚投手なんかもマウンド度胸がある。あそこのマウンドでは技術だけでなくメンタル部分が求められますから。前投手とか140キロ以上出る投手も多くいますし、スライダー、チェンジアップ持っている選手いますから楽しみですね。変わった選手では、左の林投手は左のワンポイント、左打者が多ければ十分に通じると思います」とも。習志野の飯塚脩人投手や津田学園の前佑囲斗投手、近江の林優樹投手らの名前も挙げた。

 この投手陣をいかにやり繰りするかが、永田裕治監督に求められる采配のポイント。さらに言えば、佐々木をどのように使うのか、も注目が集まるところだ。渡辺氏は「本当は先発でいって5回くらいまで投げてくれればいいんでしょうけど、それは未知の世界ですからね。(壮行試合で)1イニングはしっかり抑えられることは分かりましたから、そうしますと、クローザー的な存在がいいのかなと。イニング数も、球数制限もありますから、その辺を考えてどちらがベターかといえば、佐々木くんに関しては抑えだろうと思います」と、“守護神”としての起用が現実的だと予想していた。

「それまでにどれだけ先発投手が踏ん張れるか。宮城くん、飯塚くんだとか、かなりいい選手はいますから」と、侍ジャパン高校代表のハイレベルな投手陣に期待を寄せる渡辺氏。初戦のスペイン、2戦目の南アフリカは格下。1日のアメリカ戦からがいよいよ本番と言える。佐々木や奥川だけじゃない。好投手を揃えた侍ジャパン高校代表は世界の頂点に手を届かせることができるだろうか。

U-18W杯のオープニングラウンド試合日程は以下の通り(※全試合BS朝日・AbemaTVで放送予定)。

8月30日(金)日本vsスペイン 4○2
8月31日(土)日本vs南アフリカ 19○0
9月1日(日)18時~ 日本vsアメリカ
9月2日(月)18時~ 日本vs台湾
9月3日(火)18時~ 日本vsパナマ

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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