【U-18W杯】3連勝の日本、米国戦で「一番良かった投手」は? 専門家は世界一へ課題も指摘

バッテリーにも課題、「西の生かし方はすごく良かった」が…

 また、西がフォークを効果的に使って米国打線を抑えた一方で、走者を背負いながらも2回無失点で踏ん張った4番手の習志野・飯塚については、配球面が気になったという。捕手出身の野口氏はあえて厳しく指摘する。

「西の生かし方はすごく良かったですね。ただ、飯塚は甲子園で投げていたときはスライダーよりフォークの方が良かった。でも、昨日はフォークは1球もなかったと思います。急造バッテリーというのもあるでしょうが、ピッチャーの生かし方は早くつかまないといけません。いい球を投げるピッチャーが多いだけに、キャッチャーがしっかりすれば本当に負けないチームになるので、頑張ってほしいですね」

 もちろん、W杯18連勝中だった米国を撃破したことは大きな前進。悲願の世界一へ期待は高まる。しかも、日本はまだ163キロ右腕の大船渡・佐々木、今夏の甲子園でエースとして星稜を準優勝に導いた奥川という2人のドラ1候補が投げていない。コンディションは上がってきており、米国と再び対戦するときは大きな“上積み”になるかもしれない。

 野口氏は「佐々木、奥川クラスになれば、自分のピッチングスタイルを貫けば、いい投球ができると思います。例えば、スーパーラウンドの韓国戦にどちらかが投げて、球数もうまく抑えれば決勝戦も投げられます。調整のペースが上がっているとも聞きますし、投げられればかなり大きいですね」と話す。最大の敵・アメリカに勝ったからこそ、反省すべきところは反省し、再び気を引き締めて世界一への歩みを進めたいところだ。

U-18W杯のオープニングラウンド試合日程は以下の通り(※全試合BS朝日・AbemaTVで放送予定)。

8月30日(金)日本vsスペイン 4○2
8月31日(土)日本vs南アフリカ 19○0
9月1日(日)18時~ 日本vsアメリカ 16○7
9月2日(月)18時~ 日本vs台湾
9月3日(火)18時~ 日本vsパナマ

(Full-Count編集部)

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