「オツカレッス」―西武ニール、8連勝の原動力は”積極的な探究心”にあり

小野投手コーチも評価「日本の野球に順応してきたことが大きい」

 来日1年目のニール。4月2日には来日初先発初勝利を挙げたが、その後は振るわず4月末に2軍落ち。2か月の調整を経て、”負けない男”として帰ってきた。小野投手コーチはニールの変化について「日本の野球に順応してきたことが大きい。初めのうちはクイックなどに慣れず力任せな部分もあったが、うまく緩急を使うようになってきた」とその柔軟性を評価。ミーティングなどでも積極的に発言をしたり、個人的に質問をぶつけたりと日本の野球に馴染むための努力を惜しまなかった。

 さらに、2月のキャンプで発覚したコンディションの不安も再調整中に一掃。ピッチングのみに集中できる状態を作り上げたことが、ここまでの安定感に繋がっているという。

「これが自分の本体のピッチングスタイル」と語ったニール。2軍調整中に若手選手たちとコミュニケーションを取るうちに「お疲れさまです」を「オツカレッス!」と自然と話すようになった。9勝目を手にしたこの日も「オツカレッス!」と笑顔で挨拶をしながら帰りのバスに乗りこんだ。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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