鷹・高橋礼が今季11勝目 新人王有力右腕が初のローテを守れる秘訣は?
「去年は良くないからとダラダラと投げている時があった」
1年間ローテで回るのは、プロ2年目で初。夏場にやや調子を落とした時期もあったが、ローテ1年目で、十二分の働きぶりを見せている。9月に入り、シーズンも残り1か月を切った。疲労もピークとなる時期だが、高橋礼は「疲れはそんなにないです」と言う。
その要因として「日々のキャッチボールの球数にメリハリをつけている」ことを挙げた。高橋礼が目を付けたのは登板毎の球数ではなく、登板間の球数。「去年は良くないからとダラダラと投げている時があった」と振り返り、今季はそこを意識的に変えた。
「疲れが抜け切っていない中で、良くないからといってダラダラ投げるのではなく、その時にやるべきことをやるようにしています」。たとえ、その時のキャッチボールに納得がいかなくとも、スパッと止める。登板間での球数を減らして疲労を溜めないように1年間やってきた成果が今出ている。
「何だかんだで休みもありましたし、無理な使い方をされているわけではない。時間も有効に使わせてもらっているので」と語る高橋礼。チームトップタイの11勝目。今や、千賀と並ぶソフトバンクの2本柱と言えるだろう。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)