ヤンキース傘下3A加藤豪将は6戦連続安打の活躍 終盤2回に13得点の大逆転で地区優勝
6点ビハインドから逆転で地区優勝決定、5日からのプレーオフに進出
加藤豪将内野手が所属するヤンキース傘下3Aスクラントンは3日(日本時間4日)、本拠地での地区優勝決定戦となるメッツ傘下3Aシラキュース戦で、14-13の逆転勝利を収めた。加藤は「5番・左翼」で先発出場し、3打数1安打2四球。6試合連続安打で地区優勝をアシストした。
チームは先発のアドニス・ロサ投手が立ち上がりで連打を浴び5失点、0回2/3でKOされる。打線も振るわず、前日のブルージェイズ傘下3Aバッファロー戦ではマルチ安打の活躍をみせた加藤もこの日は2回の第1打席で二飛、4回の第2打席でも左直に倒れた。
しかし6点ビハインドで迎えた7回からドラマが起きる。先頭のヒガシオカがソロを放り込むと、加藤も無死一塁から右前打でチャンスメイク。この回5点を奪って1点差に奪った。
ところが、8回に一挙6失点。万事休すかと思われたスクラントンはその裏、7回を再現するように先頭のヒガシオカが再び20号ソロをセンターに叩き込むと、続くクラッツが投前打で出塁。加藤も四球を選んで得点圏にランナーを進めると、そこから四球が続きツェナーの犠飛で追加点。さらに攻撃は続き、一挙8点で大逆転。加藤はこのイニング2度目の打席も四球を選んだ。スクラントンは1点リードの9回を無失点に抑え、劇的勝利で地区優勝を決めた。
試合後にチーム関係者がツイッターに投稿した動画には、シャンパンファイト前から満面の笑顔の加藤の姿が。3Aに初昇格した今季は83試合に出場し、打率.279、11本塁打、39打点、OPS(出塁率+長打率).825をマーク。ここ10試合では2本塁打を含む11安打と活躍し、チームの勝利に貢献していただけに、動画ではシャンパンシャワーにも気持ちよさそうな表情をみせていた。
チームは4日(同5日)のからプレーオフに進出。レイズ傘下3Aのダーラム戦に臨む。