【U-18W杯】侍でプロの評価上げる2人 西は「単独指名も」、石川は「阪神やヤクルトに…」
石川は木製バットに対応「プロ1年目から全く苦労しないのでは」
打者では石川の活躍が光る。ここまで14打数7安打の打率.500、1本塁打、8打点。1日の米国戦で初回に同点打を放つなど3打点を挙げると、スーパーラウンド進出がかかったパナマ戦では5回に決勝3ランを叩き込んだ。ジャパンの4番として役割を十二分に果たしている。
野口氏は内角へのボールをうまくさばいたパナマ戦のホームランについて「見事」と絶賛。木製バットへの「対応力」も評価した。
「選抜の時も素晴らしい打撃を見せていましたが、同じような打撃を木製バットでもやってしまっている。インコースの球をうまく(腕を)畳んで打った、技ありの一打でした。4番を任せるだけのことはあるなと。
石川は東邦が愛知大会で負けてからずっと木製バットに変えて練習していたらしいので、甲子園に出ている選手たちと比べると1か月くらいは長く練習できているということになります。ただ、1か月打ち込んでいたとしても、あの打撃は相当なもの。センスがあります。私もヤクルトでは2017年に2軍でコーチをやっていましたが、木製バットに変えたところであれだけ振れる選手はあまり見ませんでした。そう考えると、高卒で入ってもこの選手はプロ1年目から全く苦労しないのではないでしょうか」
木製バットに対応し、今大会で活躍を見せていることで、確実にプロの評価は上がっていると野口氏は見ている。
「右のロングヒッターが欲しい球団は獲りに行くのではないでしょうか。阪神あたりは狙い目ではないかと。ピッチャーもやっているくらいなので肩も強いですし、動きを見ていると外野もできそうです。あれだけ三塁がこなせれば間違いなく一塁も守れるようになる。阪神、ヤクルトあたり、右の長距離砲が欲しいチームにはいいのではないでしょうか」
ドラフトへ向けて、石川をリストの上位へと動かした球団もありそうだ。
カナダ、韓国、オーストラリアと対戦するスーパーラウンドでは、佐々木、奥川の2人が復帰する見込み。だが、オープニングラウンドで日本を牽引してきた投打の“柱”が、この先も世界一へのキーマンとなることは間違いない。
(Full-Count編集部)