鷹・千賀、史上80人目のノーヒットノーラン達成 球団76年103日ぶり、育成出身初の快挙

ソフトバンク・千賀滉大【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・千賀滉大【写真:荒川祐史】

9回を投げて許した走者は四球と死球による4人、ソフトバンクは5連勝

■ソフトバンク 2-0 ロッテ(6日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクの千賀滉大投手が、史上80人目(91度目)となるノーヒットノーランを達成した。6日、本拠地ヤフオクドームで行われたロッテ戦。今季、チームが相性の悪かったロッテ打線を相手に、1本の安打も許さない好投で9回を投げ抜き、自身初となる快挙を達成した。

 今季23試合目の先発マウンドに上がった千賀が圧巻の好投を見せた。初回先頭のマーティンから空振り三振を奪うと、難なく3者凡退に打ち取った。2回、3回、4回と4イニング連続で3人で片付けた。5回先頭の井上に死球を与えてパーフェクトは途切れたものの、5回2死一塁で藤岡をこの日6個目の三振に切って取り、安打を許さない投球を続けた。

 6回は2死からマーティンに四球を与えたものの、続く鈴木を空振り三振に打ち取り、自身初となるシーズン200奪三振も達成。7回も3者凡退に封じると、8回、9回も安打を許さない快投を続けて、史上80人目(91度目)のノーヒットノーランを達成した。

 ノーヒットノーランは2018年7月27日の中日戦で巨人・山口俊投手が達成して以来、約1年ぶり。パ・リーグでは2014年5月2日のロッテ戦で西武(現楽天)の岸孝之投手以来、5年ぶり。ソフトバンクでは、前身の南海時代の1943年5月26日の大和戦で別所昭氏が達成して以来、76年103日ぶり(2万7862日ぶり)、ソフトバンクとなってからは初、育成出身者でも初の快挙達成となった。

 ソフトバンクはこれで5連勝。5回にロッテの中堅マーティンの落球に乗じてチャンスを作り、女房役の甲斐が適時打。6回には2死一塁で再びマーティンが飛球を落球し、これがタイムリーエラーに。この2点を千賀が快投で守り抜いた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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