広島緒方監督、V打・長野を称賛 「チョーさんが大きかった」
4番・長野は3回に先制2点打 守備でも先発ジョンソンを救う
■広島 3-2 阪神(8日・マツダスタジアム)
広島は8日、マツダスタジアムで行われた阪神戦に3-2で勝利した。中4日で先発したジョンソンが6回無失点の好投で11勝目。打線は3回2死満塁で長野が先制の左前2点打。5回に松山の右前適時打で試合の主導権を握った。緒方監督は「チョーさん(長野)のタイムリーが大きかった」と、4番で決勝打を放った長野に感謝した。
ジョンソンは6回終了で73球と完投ペースの球数だったが、登板間隔と真夏を思わせる気候を考慮されての降板となった。緒方監督は「中4日のジョンソンが暑い気候の中で、しっかり抑えてくれた。安定していたね」と、先発の好投を一番の勝因に挙げた。
6回降板は「予定通り」の継投だったが、8回に守備の乱れから2点を失い1点差。それでも、イニングまたぎとなったフランスアが9回を3者凡退で抑えた。指揮官は「中継ぎ陣も守備の乱れがあったが、なんとか踏ん張って勝ち切れた」と安堵した様子だった。
先制打を放った長野は、外野守備でも好プレーでジョンソンを救った。緒方監督は「もともと3拍子揃った選手。慣れない守備位置ということもあるし、マツダで太陽や風など難しいところもあると思うが、あれぐらいはやってくれる選手」と評価した。
2位DeNAが中日に3連敗し、その差は1ゲームとなった。4位阪神との直接対決に勝ち越しを決めたチームは、地元でのクライマックスシリーズが見えてきた。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)