鷹・明石が決勝打 工藤監督が「難しい」と語る代打で結果を出せた理由は…
8回に勝ち越し2点タイムリー、代打は「テンションを上げすぎても…」
■ソフトバンク 9-6 ロッテ(8日・ヤフオクドーム)
ソフトバンクの明石健志内野手は8日、ロッテ戦の8回2死一、三塁のチャンスで代打で登場。同点の場面で期待に応え、ライトの右へ勝ち越しとなる2点タイムリー二塁打を放った。
明石は9月1日の西武戦の第2打席で、右足に自打球を当てて途中交代。以降スタメンから外れていた。打席に立つのはその日以来だったが「ボールの見え方は良かった」という。「シュート回転だったというくらいしかわからないけど、タイミングは取れていた」。見事な引っ張りでライトの右へと打球を運び、「バッティング練習でもしっかり打てていたし、いい打球も打てていた。後はピッチャーとの間(ま)だけだったけど、いい間でいけた」と自画自賛した。
工藤公康監督も「代打は難しい中で、よく打ってくれた」と賛辞を送るが、明石は「回を重ねるごとに試合が温まった状態になる。そこでテンションを上げすぎても(バットを)振りすぎることになるので、いつもスタメンの1打席目の感覚で打席に入る」と代打の時の心構えを語り「最近は1打席目で打ててなかったけど、今日は打てましたね」と笑った。
右足については「まだ痛いのは痛いけど、今日は打てたし、走れたし、守れたので大丈夫」という明石。スタメンでなくても、こんなプロ16年目のベテランがベンチに控えているのがソフトバンクの一番の強みともいえるだろう。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)