【ロッテ売り子名鑑】目指すは“レジェンド”との1-2フィニッシュ 元野球部マネの2年目ななさん

2軍戦も観戦する筋金入りのロッテファン 接客中にファンから「あれ? 君、このあいだ…」

「休みの日は2軍の試合を観に行ったり、ロッテのビジターゲームを観に行っています」と話すほどのマリーンズファン。ロッテ浦和球場だけではなく、日本ハムの鎌ケ谷スタジアムにも足を運ぶ。溢れるマリーンズ愛をファンが見逃すはずもない。接客中のスタンドで「あれ? 君、このあいだ2軍の試合に来てたよね?」と声を掛けられ、ビールを買ってもらえたこともあるという。

 好きな選手は岡大海外野手。昨年、ななさんより数日早い7月26日に日本ハムからトレード移籍してきた。「ここぞという時に見せてくれるホームランだったり、ロッテが負けている時でも最後まで粘り強くプレーしているところ」に惹かれた。

 8月に3640杯(ハンデつき5096杯)で優勝し、決勝ラウンド進出の最後の1枠を勝ち取った。決勝ラウンドを戦う5人の中では一番経験が浅い。先輩たちよりも常連の数も少ないため、「誰よりも歩くこと、誰よりも笑顔」をモットーに接客をしている。

「視野を広げてお客様が手を挙げていることに気付かないことがないようにということ、きちんと目を見て接客をするということは、特に意識しています。最後までお客様の目を見て接することは一番大切にしています」

 そんな細やかな接客は、ファンにもしっかり伝わっている。「ななちゃんの笑顔がすごく素敵だから、また買いたくなった」「今まで野球観戦だけを楽しみにマリンスタジアムに来ていたけど、ななちゃんと接することでもっと楽しくなった」といった声が届き、「やり甲斐を感じました。大変さをはねのけてくれます」と満面の笑みだ。

 所属するアサヒビールには、売り子アイドル「カンパイガールズ」として活躍し、現在は台湾プロ野球ラミゴ・モンキーズの公式チアガール「LamiGirls」のメンバーとしても活動する今井さやかさんがいる。誰もが認める“レジェンド”だが気さくな先輩で、入りたての頃には売り子のイロハを優しく教えてもらった。そんな先輩の姿に感化され、「さやかさんみたいな、みんなに愛される売り子になるのが目標です」と話す。

 現在、開催中の決勝ラウンドでは「断然ビリはちょっと恥ずかしいなと思うので、競ってビリか4位タイくらいに入れればいいなと思います」の言葉とは裏腹に、密かな“野望”も抱いている。

「できることなら、さやかさんと一緒に頑張れたらいいなと思います。さやかさんの次に、1位と2位で来られたらうれしいなと思っています」

 目指すは憧れのレジェンドとのワンツーフィニッシュ。「9月も一生懸命、笑顔で最後まで頑張ります」と、クライマックスシリーズ出場を目指すチームとともに突っ走る。

(Full-Count編集部)

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