元妻にDVの内野手、顔面に151キロ死球受け…喜ぶ声にファン苦言「恥じるべき」
昨季は元妻にDV行為を働き、40試合の出場停止処分を科されたラッセル
■ブルワーズ 8-5 カブス(日本時間9日・ミルウォーキー)
カブスのアディソン・ラッセル内野手が8日(日本時間9日)、顔面に死球を受けて交代した。昨季、元妻へのDV行為で40試合の出場停止処分となっていたラッセル。顔面に速球が直撃する痛々しい場面となったが、冷ややかな声をあげる心無いファンが多く、それを軽蔑するコメントもついた。
3回先頭で打席に入ったラッセルに悲劇が訪れる。ハウザーの投じた4球目、93.7マイル(約151キロ)直球が顔面に直撃。鼻のあたりを抑えてうずくまったが、自力で立ち上がって一塁へ向かった。続くボートの打席では盗塁し、右前打で元気に生還した。しかし、その後、脳震盪の疑いから交代した。
ラッセルは昨季、元妻メリサ・レイディさんへのDV行為でMLBの規定に違反したとして、40試合の出場停止処分を科された。その後、2人は離婚。ラッセルは今年5月8日に処分が明け、復帰していた。
地元紙「ミルウォーキー・ジャーナルセンチネル」のトム・ハウドリコート記者、「ESPNシカゴ」のジェシー・ロジャース記者、「NBCスポーツシカゴ」レポーターのトニー・アンドラッキ氏はこの頭部死球をツイッターでレポート。それぞれに多くのコメントがついたが、その多くは同情ではなく「彼の妻のほうが恐い思いをしたんじゃないかな」「叩かれることがどんなことか分かったんじゃない」「彼の元妻の気持ちが分かったんじゃない?」などという心無い辛辣なものだった。
ただ、頭部死球は命の危険にも関わるだけに、こういった声に反論するファンも多かった。
「これを見て笑った自分に罪悪感を感じる」
「ラッセルについては私もいろいろ言ってしまったこともあるけど、この状況を祝っている人は恥じるべきよ。誰であろうと、こんなこと絶対起きてほしくない」
「彼のことは好きじゃないけど、大丈夫だといいね」
「彼のことを好きじゃない人は多いけど、(コメントが)それにしてもひどい」
「こんなことは誰にも起こってほしくはない」
このように、死球を喜ぶファンを軽蔑する声も多数。ラッセルが無事であることを願いたいところだ。
(Full-Count編集部)