広島ドラ1小園が高卒新人球団最多弾 勝利を決める4号に「入ったのでびっくり」
自身2試合連続弾、緒方監督「これからもびっくりさせて」
■広島 3-0 中日(10日・マツダスタジアム)
広島のドラフト1位ルーキー、小園海斗内野手が10日、本拠地での中日戦で自身2試合連続となる今季4号本塁打を放ち、1950年の紺田周三を上回り高卒新人の球団最多本塁打を更新した。1点リードの8回1死二塁で右越え2ランを放ち、チームの勝利を決定付けた。
「前の會澤さんが打ってくれた(二塁打)ので、なんとか1本出せるように」と3球目のフォークをフルスイング。打球は一直線にライトスタンドに飛び込んだ。「しっかり狙い球を絞れて、うまく対応できた。抜けるかと思ったが、入ったのでびっくりした」と驚いた様子。
デビューから3連勝中のドラフト2位ルーキー、梅津が相手。「フレッシュオールスターで一緒にプレーして、いい投手だと思っていた。2打席抑えられていたので、なんとか打ちたかった」としっかり3打席目で結果を残した。
ルーキーの連日の活躍に、緒方監督は「たまにびっくりさせてくれる当たりが出るが、これからもどんどんびっくりさせてもらいたい。こうやって打つこと、走ることと、いろいろ経験していって、力を発揮してもらいたい」と目を細めた。
後半戦からスタメンの機会も増えたが、シーズン終盤の緊迫した展開でも高卒新人らしからぬプレーを披露している。「毎回、緊張しているし、気が抜けないが、前のミスを活かせるように、一日一日、全力でプレーしていきたい」と小園。その表情は輝きに満ちていた。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)