パ各球団の「代打の神様」は? ハム杉谷や鷹・川島ら好成績残す“職人”たち

強力打線の西武は「代打の神様」不在?

 打率こそ.250ながら、今季パ・リーグ最多の代打起用数55回、代打安打数12本を誇るのは田中賢介内野手。今季限りでの引退を表明しているベテランは、ウグイスコールで球場を沸かす機会が多くなっている。

 オリックスの小島脩平内野手は昨季代打で9打数ノーヒットと結果を残せなかったが、今季は24打数8安打で.333の高い打率をマークしている。西野真弘内野手は13打数4安打、打率.308とまずまずの成績。なお西野選手は大城滉二内野手の故障に伴い、一時正三塁手を務めていたものの、8月末に自身も怪我で戦線離脱を余儀なくされたため、9月に入ってからは小島選手が三塁でスタメン出場する機会が増えている。

 意外なことに、強力打線で知られる西武は代打で10打数以上かつ3割以上の高打率を残した打者がいなかった。これは打線、特に捕手(森友哉捕手)の攻撃力が他球団と比較して傑出しているため、代打を送る機会そのものが少ないことが理由だろう。

 代打は打席数が少ないため、ここまで提示してきたデータのみで選手の実力を測ることは難しい。しかし、経験豊富なベテランからスーパーサブの選手まで、さまざまな選手が高い代打率を残している。所詮控えと侮ることなく、各選手の勝負をかけた1打席を見逃すな。

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