NPBは「魅力的な場所」 バティスタ、ウッズら日本で成功した助っ人を米メディア特集
バティスタはドーピング陽性反応のため登録抹消、6か月間の出場資格停止処分
イチローや大谷がメジャーで実績を残すとともに、アンドリュー・ジョーンズやケビン・ユーキリスなど近年では大物メジャーリーガーの来日も増えている。しかし、日本で活躍した助っ人の多くは、メジャーで実績を残せずに日本に活躍の場を求めてきた。そんな“ジャパニーズドリーム”を掴んだ選手たちを米野球メディア「ハードボールタイムス」が特集している。
記事ではメジャーでの実績が少なかった選手を紹介しているが、「NPBで成功した選手は、メジャーリーグの経験がある選手だけでなく、メジャーリーグに到達しなかった選手もいる」と言及。メジャー経験なしで来日したサビエル・バティスタとタイロン・ウッズの名前を挙げている。
バティスタは2009年にカブスとマイナー契約を結んだが、A-までしか昇格できずに2013年途中で退団し、ドミニカに帰国。約1年半の無所属を経て、2015年にカープアカデミーに辿り着いた苦労人だ。翌2016年には広島に育成契約で加入。2017年途中に支配下契約を結ぶと、61試合で11本塁打、2018年は99試合で25本塁打と主力に登り詰めた。
今季は103試合で26本塁打とセ・リーグ本塁打王争いに加わっていたバティスタだったが、8月17日にドーピング陽性反応のため登録抹消。9月3日にはNPBアンチ・ドーピング委員会により6か月間の出場資格停止処分が課せられた。来季以降の契約にも注目が集まっている。
横浜、中日で活躍し、本塁打王に3度輝いたタイロン・ウッズもメジャー経験は一切ない。1988年にエクスポズと契約。1996年には2Aで打率.312、25本塁打と好成績を残したが、メジャー昇格はならず。27歳で迎えたマイナー10年目の1997年に29試合で打率.352、9本塁打を記録して、KBO(韓国プロ野球)の斗山ベアーズと契約した。
KBO初年度の1998年には42本塁打で本塁打王とMVPを獲得。5年間で174本塁打を放ち、2003年に横浜に加入した。横浜では2年連続で本塁打王、中日時代の2006年にも47本で本塁打王に輝いただけでなく、球団のシーズン記録も更新。144打点で打点の球団シーズン記録も樹立して、リーグ優勝に貢献した。
記事では、NPBは「末端のメジャーリーガーにとって魅力的な場所だ」と言及。その理由の一つとして、マイナーリーグよりも給料がはるかに高いことを挙げている。経歴は全く異なるが、アメリカの高校から直接ソフトバンク入りしたカーター・スチュワート投手が彼らに続くことができるのか注目が集まっている。
(Full-Count編集部)