1回無失点で2ホールド目の前田健太、今後の起用法は…「通常のブルペン要員」
プレーオフに向け、ドジャースで需要なのは「ブルペン・ベンチの人選」
■ドジャース 4-2 オリオールズ(日本時間13日・ボルティモア)
ドジャースの前田健太投手はプレーオフに向けて先発から救援に配置転換され、すでに3試合に登板している。最初の2試合は4イニングを投げたが、12日(同13日)の敵地オリオールズ戦は2点をリードした直後の6回に5番手で登板し、1回無安打無失点1四球で今季2ホールド目をマーク。今後はロングリリーフではなく、「通常のブルペン要員として」起用していくとデイブ・ロバーツ監督が明かしている。地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」が報じた。
同紙は特集記事で、7年連続地区制覇を果たしたドジャースが「次にすべきことは何だろう」と投げかけ、「ホームアドバンテージ」を獲得することの大切さを強調。現在、95勝53敗のドジャースはナ・リーグ最高勝率(.642)を誇っており、2位はブレーブスの91勝57敗(.615)。一方、ア・リーグ最高勝率は97勝51敗(.655)のヤンキースとなっている。
両リーグ最高勝率となれば、ポストシーズンはワールドシリーズまですべて本拠地でスタートし、1試合多く戦えるようになるだけに、ロバーツ監督は記事の中で「ホームフィールド・アドバンテージは非常に大きな意味を持つ。我々の本拠地での戦いぶりから考えると、(ホームフィールド・アドバンテージを獲得することは)紛れもなく重要なことだ」としている。
また、特集では「ブルペン・ベンチの人選」も今後重要なことの1つとして挙がっており、前田の名前も登場する。アンドリュー・フリードマン編成本部長は同紙に対して「試合に勝つこと、そして10月に向けて選手たちを最高の状態に持っていくこと。その両方において(程よい)バランスを見つけることが必要だ」と言及。特にブルペンの整備は重視されており、ロバーツ監督も「アジェンダ(取り組むべき課題や事柄)の中のトップは“ブルペンの体制と役割”だ」と話している。
近年、ポストシーズンにおいて救援投手は特に重要な役割を果たすようになっており、世界一へと上り詰めるチームは強力なブルペンを誇ることがほとんど。指揮官は記事の中で「今はユリオ(ウリアス)とケンタは再び(ブルペンで)登板できる状態となっている。彼らの役割は、より通常のブルペン要員として(今後)考えられるだろう」と話しており、リリーバーの前田が今年もキーマンとなることは間違いない。「勝利の方程式」の一員として、31年ぶりの世界一を目指すドジャースでフル稼働することになりそうだ。
(Full-Count編集部)