菊池雄星「甘い球を打たれてる」 自己“最短”の3回途中5失点KO「年間通して同じ」
マリナーズ史上6人目の新人30先発も…日本人ルーキーでは6人目の2桁黒星
■Wソックス 9-7 マリナーズ(日本時間14日・シアトル)
マリナーズの菊池雄星投手は13日(日本時間14日)、本拠地ホワイトソックス戦に先発し、今季10敗目(6勝)を喫した。マリナーズ史上6人目となる新人での30先発の節目の登板となったが、「ショートスタート」での先発を除くとメジャー“最短”の2回1/3、10安打5失点でKO。チームも7-9で敗れ、2連敗を喫した。試合後には「ボール自体は悪くなかったけど、決めきれなかった」と振り返った。
菊池は初回にアブレイユに33号ソロを浴びて先制点を献上。その裏、味方が3得点で逆転したが、2回にアンダーソンに適時打を浴びて1点差に。3回には先頭のヒメネスに四球を与えると、モンカダに適時三塁打を浴びて同点。メンディックに勝ち越し適時打を許し、エンゲルには4号ソロを被弾してKOされた。
試合後には「調子は、ボール自体は悪くなかったかなと思いますけど、甘く入ったところを全部打たれたかなと思いますね。ストライク先行でいけてましたけど、2ストライクに追い込んでからのところで決めきれなかったなと思います」と振り返った菊池。さらに「打たれている時は同じような甘いボールを打たれているというのは年間通して同じなので、追い込んでからの決め球というのは精度を上げていかないと」とあらためて課題を挙げた。
マリナーズ史上6人目となる新人での30先発に到達。防御率5.46と厳しい数字が残り、1年目の2桁黒星も日本人投手としては2002年の石井、07年の松坂、08年の黒田、09年の川上、16年の前田に続いて6人目となったが、離脱せずにマウンドに上がり続けた証でもある。今季はあと2試合に登板予定。菊池は「甘い球は見逃してくれないと毎回打たれる度に感じますけど、残り2試合、なんとかいい形で追われればと思いますけど」と前を向いていた。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)