野球の「知りたい」がここに。ベースボール専門メディア

Full-Count

  • HOME
  • NPB
  • セ・リーグ
  • 中日
  • 自分の弱さ認め、手にした強さ…ノーノー達成した中日・大野雄大の覚悟と進化

自分の弱さ認め、手にした強さ…ノーノー達成した中日・大野雄大の覚悟と進化

重い、重いエースの称号をずっと背負いきれずにいた左腕の姿は、歓喜のナゴヤドームのマウンドには微塵もなかった。得たのは、まばゆいばかりの勲章。14日の阪神戦で、中日・大野雄大投手が史上81人目となるノーヒットノーランを達成した。3年連続2桁勝利を経験しながら、昨季は未勝利で大きく揺らいだ立場。迎えたプロ9年目、足元を見つめ直した先に偉業が舞い込んだ。

あらためて自分と向き合った今季「打たれても抑えても見るように」

 自らの不甲斐なさに、目をそらしていた。つい深酒してしまうこともあった。「負けて酒飲むなんて、カッコ悪いですよね……」。ふと外を見れば、巨人・坂本勇人や西武・秋山翔吾ら1988年世代が球界の中心にいる。「結果を残して、胸張って88年会に参加したいですねぇ」。三十路で迎えた今季。否が応でも、あらためて自分と向き合った。

【PR】オフシーズンもプロ野球コンテンツが盛りだくさん! スポーツを観るなら「DAZN」、“初月無料キャンペーン”実施中

「ホンマ、ダメなことやなって思うんですけど、今までは自分が打たれた試合ってあまり見てこなかったんです。見たくなかった。でも、今年から打たれても抑えても見るようにしました」

 マウンドで首をかしげる背番号22を客観視し、ひとつひとつ課題を整理していった。その時の試合展開や自らの心持ち、足りなかった技術……。情けない自らの姿が、苦境から抜け出すヒントでもあった。

 普段から底抜けに明るい京都出身の関西人は、誰にでも真摯に接する人格者。31歳の誕生日を約2週間後に控え、らしい笑顔が戻ってきた。9勝8敗となり、見えてきた4年ぶりの2桁勝利。無安打無得点という誇りを土台に、真のエースへと昇華していく。

(小西亮 / Ryo Konishi)

  • 「Full-Count」×「teams LEAGUE」
  • 「NO BASEBALL, NO LIFE.」 ×「Full-Count」