名物コラムニストが辛辣“追及” 大谷は「ダメージ品」、来季は「予測できない」
米経済誌「フォーブス」ブルーム記者が厳しく指摘、エンゼルスが契約したのは「投球能力のため」
13日(日本時間14日)に左膝の手術を受け、今季絶望となったエンゼルスの大谷翔平投手。来季に向けての早い段階での決断に前向きな声も多い中、米経済誌「フォーブス」の名物コラムニスト、バリー・ブルーム記者は2シーズン連続の怪我や、期待されていた投手としての活躍がないことを厳しく“追求”している。
「フォーブス」に掲載された記事では、大谷の左膝について「このコンディションは生まれた時からのもので、オオタニも知っていたが、2月にMRIを受けるまではチームにそのことを明かしていなかった」と言及。大谷は昨年、レギュラーシーズン終了の翌日にトミー・ジョン手術を受けていたが「今年もそうすることもできたのに、そうしなかった」と残り15試合を残して手術したことを伝えている。
ここまでの成績にも言及したブルーム記者は「メジャーリーグでの最初の2年は、彼が日本から来るときの触れ込みとは違っていた」と分析。大谷がメジャー挑戦を決めた際、引く手あまたの中で、DH制のあるア・リーグでプレーするためエンゼルスを選んだとしながら「しかし、彼はダメージ品だった」と厳しく指摘した。さらに、全てのMLBの球団に提出されたメディカルレポートでは、右肘靱帯にグレード1の(4段階で最も小さい)損傷があると記されていたと言及。エンゼルスは1年目のスプリングトレーニングで大谷をゆっくりとマウンドに立たせたが、それでも肘は悪化したとした上で、靭帯損傷で降板してからは「たった1度しか登板していない」とも伝えた。
ブルーム記者は「この間ずっとエンゼルスは、彼の健康問題と彼の将来のチームへの貢献度に楽観的だった。彼はまだ25歳で、投手としても、打者としても素晴らしい兆候を見せていた」としながらも、「しかしエンゼルスがオオタニとサインしたのは、投球能力であり、打者としては、(投手としてほど)価値はない」と指摘。NPB時代から過去3シーズンで先発したのは15試合のみであることを踏まえても、「来年18か月のブランクを経てメジャーリーグのマウンドに戻ってきたとき、彼がどんな活躍をするか、誰も予測ができない」とこの状況を嘆いた。
厳しいブルーム記者の目と対照的に、エプラーGMは大谷がスプレングトレーニングには投球できるようになっているだろうとの見方を示している。どちらにせよ、二刀流として復帰する来季の出来次第で見方は再び大きく変わるだろう。
(Full-Count編集部)