イチロー氏は野球史の知識も超一流 戦友証言「匹敵するものは誰もいない」
通算189本塁打ウィルソン氏「イチローの野球の歴史に関する知識に匹敵するものは誰もいない」
マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏は14日(日本時間15日)、球団に貢献し、大きな功績を残した人物に贈られる「フランチャイズ・アチーブメント賞」の授賞式に出席。本拠地T-モバイル・パークでのホワイトソックス戦の試合前に背番号51のユニホーム姿で登場し、英語でのスピーチを行った。かつての戦友、米メディアも稀代のヒットメーカーに敬意を示している。
「私が今までに会った人の中で、イチローの野球の歴史に関する知識に匹敵するものは他に誰もいない」とツイートしたのは、2003年にロッキーズで打点王に輝いたプレストン・ウィルソン氏だ。同氏はメッツ、マーリンズなどでプレーし、通算10年間で1108試合出場、1055安打、189本塁打、668打点、124盗塁を記録。イチロー氏とチームメートとしてプレーすることはなかったが、安打製造機の“野球愛”に感銘を受けた様子だった。
米経済誌「フォーブス」のモーリー・ブラウン氏は自身のツイッターで「(イチローは)変革を起こせる選手。多くのメディアやファンは、彼のプレーは通用するはずがないと言った。しかし、キャリアを通じて彼のプレーを見ることができたのは素晴らしいことだ。彼ほどプレーする“準備”ができていた選手を、今後我々は2度と目にすることはないかもしれない。彼は有資格初年度で殿堂入りするだろう。私は確信している」と綴った。
「ディー、雄星、今夜は泣くなよ」と笑わせて始まった英語のスピーチは約5分。大きな心で私を受け入れてくれました」と、シアトルのファンに感謝すると「私が知っている最も素晴らしい選手たちと共に、または、そのような選手たちを相手にプレーできたことは、大きな誇りです」とメジャーへの敬意を表した。
共に戦った戦友、その活躍を伝えてきた米メディア。心に残るイチロー氏の輝きはずっと色褪せることはないだろう。
(Full-Count編集部)