大谷翔平より「投打に優れている」二刀流? 米メディアが注目するレッズのリリーフ右腕
4日に1試合で勝利投手、本塁打、野手として守備につく偉業を達成
MLBにはエンゼルスの大谷翔平投手だけでなく、優れた二刀流がいる――。MLBの専門テレビ局「MLBネットワーク」のホストを務めるブライアン・ケニー氏はその一人として、4日の本拠地フィリーズ戦で1試合で勝利投手となり、本塁打を打ち、野手として守備にも就くというベーブ・ルース以来98年ぶりの偉業を達成したレッズのマイケル・ローレンゼンン投手を紹介している。
ケニー氏は、ローレンゼンが2016年以降リリーフで300回近くを投げており、防御率3.46、ERA+(防御率傑出度)126の成績を残す一方、打撃でも3年間で素晴らしい結果を残していることを指摘。さらに4日の試合でベーブ・ルース以来の快挙を果たしたこと、またサンプルは少ないものの、中堅手として守備も優れていると主張した。
今季のローレンゼンは68試合に登板し、1勝4敗19ホールド、防御率3.20。打っては21打数で1本塁打5打点、打率.333をマークしている。ケニー氏は「皆さんは彼がもっと打席に立ったら、これほど良い成績を残せないと思うでしょう」とこの成績に触れるだけでなく、8日の本拠地ダイアモンドバックス戦の9回に代打で出場し、サヨナラ適時二塁打を打ったことを紹介。ケニー氏は「彼はもっと打席に立っても、良い成績が残せると思います」と言い切った。
さらに同じく二刀流として注目を浴びる大谷とローレンゼンの、2018年以降の投球回、ERA+、打席数、OPS+を紹介している。ケニー氏は番組で「2年間の2人を比べてみましょう。ローレンゼンは155回2/3投げ、ERA+が139です。ショウヘイ・オオタニはたった51回2/3で、ERA+が129です。ローレンゼンのOPS+は163です。たった58打席で、です。オオタニはもっと多い784打席に立ち、OPS+が135です」とデータで比較。
そして「どちらの方が優れているでしょうか? オオタニは素晴らしいスラッガーで、少なくとも怪我をする前はエリートの先発投手でしたが、マイケル・ローレンゼンの方がここ2年間では投打に優れています」と結論付けた。
ちなみにローレンゼンは地元メディアで大谷のMLB移籍時の話に触れ、「ショウヘイの起用法についてプランを考えた。全球団がそうしたから、二刀流に対するプランをすでに持っている。だから、今では、二刀流ができる選手がいるなら、やらせてみようとなったんだ。それが可能になったのは間違いなく彼のおかげだよ」と成績だけではない大谷の二刀流としての功績を称えていた。
(Full-Count編集部)