「エンゼルスはトラウトを無駄にしている」 米メディアが低迷するエ軍を痛烈批判
MVP級の活躍を続けるするトラウトがいながら、5年連続ポストシーズン進出ならず
今年で5年連続ポストシーズン進出を逃したエンゼルス。2年連続でア・リーグ西地区4位に終わるのが確実な情勢だ。キャリアハイの成績を残したトラウトがいる中、低迷するチームを米メディアは「トラウトのシーズンを無駄にした」と痛烈に批判している。
米メディア「the Score」は「エンゼルスがまた、素晴らしいマイク・トラウトのシーズンを無駄にした」とのタイトルでエンゼルスを特集。トラウトというスーパースターを擁しながら、なかなか浮上できないチームの現状を伝えている。
トラウトは今月15日(日本時間16日)、シーズン終了を待たずに右足神経種の手術を受けると発表した。今季成績は134試合に出場して打率.292、自己最多の45本塁打、104打点の成績を残した。記事では、怪我やチームの順位にかかわらず、トラウトはア・リーグのMVP候補であると指摘。また、チームにポストシーズン進出の可能性があればトラウトは「痛みを我慢して最後までプレーしようとしただろう」と語っていたことを伝えている。
2011年にトラウトがデビューしてから、エンゼルスはスーパースターの周りを有能な脇役で固めようとしてきた。アルバート・プホルス、CJ・ウィルソン、ザック・コザート、アンドレルトン・シモンズ、ジャスティン・アップトンらを獲得してきたが、プレーオフに進出したのは2014年の1度だけ。
さらにチームはインターナショナルマーケットにも金額を費やし、最も目立ったのは「二刀流スターのショウヘイ・オオタニを獲得したこと」と評価しているが、「何も上手くいっていない」とチーム力アップには繋がっていないことを指摘している。
トラウトはこの世代で最高の選手という地位を確立しただけでなく、史上最高の可能性もあるとした。27歳のシーズンまでにトラウトほど多くのWAR(選手の貢献度を測る総合指標)を生んだ選手はこれまで他にいない。
1920年以降、野手がfWAR(WARの一つ)8.0以上とし、チームがプレーオフに進出しなかったのは、137回あり、そのうちの6回はトラウトであるという。トラウトのfWARは2012年=10.1、2013年=10.2、2015年=9.3、2016年=9.7、2018年=9.7、2019年=8.6。トラウトよりも多いのは、ウィリー・メイズの9回、ロジャース・ホーンスビーの7回、テッド・ウィリアムスの7回だけであるとし、トラウトの傑出した能力を評価。
ア・リーグ西地区で3連覇が濃厚なアストロズは今季終了後、主力選手ではゲリット・コール投手がFAになるだけで、来季も地区優勝を果たす可能性が高いと指摘。エンゼルスは大谷が2020年にマウンド復帰を果たす予定だが、ローテーションは壊滅状態とし、ワイルドカードを目指すことになるだろうと厳しい予測を立てている。
(Full-Count編集部)