鷹、逆転V絶望的… 打線沈黙で痛恨の1敗 日ハム有原は初の最多勝“当確”の15勝目

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

ソフトバンクの敗戦で、ナイトゲームを戦う西武のマジックは「3」に減った

■日本ハム 8-1 ソフトバンク(21日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクの逆転Vが厳しい状況となった。本拠地ヤフオクドームでの今季最終戦となった21日の日本ハム戦。打線が相手先発有原の前に1点に抑え込まれて痛恨の敗戦を喫した。西武のマジックは「3」となり、ナイトゲームの結果次第では王手のかかる「2」になる。

 先発の二保が欲しかった先制点を奪われた。2回、先頭の中田への四球をキッカケに渡辺の右前安打、石井一の適時内野安打で1点を先制された。さらに宇佐見の二ゴロがフィルダースチョイスとなり2点目を奪われた。4回には平沼の右前安打、宇佐見の適時二塁打で1点を加えられ、右腕は4回1/3を投げて4安打3失点でノックアウトされた。

 肝心の打線が沈默した。有原の前に4回までノーヒット。5回に内川が放った内野安打が初安打だった。7回には松田宣が2年連続の30号ソロを放ったが、反撃はこれだけ。8回には4番手加治屋が3四球で満塁のピンチを招き、平沼に走者一掃の適時三塁打を浴びて万事休し、痛い黒星を喫した。この時点で西武との差は2.5ゲームに拡大。西武のマジックは「3」となり、逆転Vは風前の灯火となった。

 日本ハムは先発の有原が2安打1失点の好投で15勝目。ソフトバンク打線を4回までノーヒット、許した失点は7回に松田宣に浴びたソロの1点のみと、ほぼ完璧な内容だった。有原はハーラー単独トップの15勝目。リーグ2位の13勝をマークするソフトバンクの千賀は現状、先発は多くても残り2試合の予定となっており、有原の自身初の最多勝はほぼ“当確”となった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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